「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」は、株式会社オリィ研究所が運営する、外出困難者である従業員が分身ロボットを遠隔操作しサービスを提供する、常設の実験カフェです。
店内は、接客サービス料として入場料金を支払うと分身ロボットOriHimeによる接客とともに、お食事やスイーツなどを楽しむことができる「OriHime エリア」と、入場料金のかからない「cafe エリア」で分かれています。
窓際カウンター席の「cafe エリア」は、カウンター下、足元に電源あり。お店のFree Wi-Fiもあります。
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編集部訪問レビュー
2023/05/16 Tue.
半蔵門線「三越前」駅から徒歩10分ほど。交差点の角の建物に、分身ロボットカフェの文字が見えます。道も複雑ではないので、あっという間に到着しました。
今回は、11時オープンと同時に入店。既に、観光客の方が3組ほどいらっしゃいました。
こちらのカフェの特徴はなんといっても店内にロボットが接客してくれること!店に入ると早速レジにロボットがいて、案内してくれます。ちなみに現場のスタッフの方も4名ほどいらっしゃいました。
実はこのロボット、なんとAIではなく外出困難者である従業員の方々が、分身ロボットを遠隔操作しているんです!なので音声はご本人のお声。実際に対応してくれた方は、声も明るくハキハキとしていて、とにかく素敵な接客をしていただきました。外国の方にもスムーズな英語で対応しており、時間のラグも感じさせません。
入店するとまずレジで確認されているは、予約の有無。
店内は、入場料金のかからない「cafe エリア」と、接客サービス料として入場料金を支払うと分身ロボットOriHimeの接客を受けることができる「OriHime エリア」に分かれています。
大人(12歳以上) | 1,500円(税込) |
子供(4歳~11歳) | 1,000円(税込) |
この「OriHime エリア」のなかに更に完全予約制の「OriHimeダイナー」があり、卓上のOriHimeがテーブルで接客や、OriHimeダイナー限定メニューなど、分身ロボットカフェを最も楽しむことができるサービスがあります。
大人(12歳以上) | 4,000円(税込) |
子供(4歳~11歳) | 2,000円(税込) |
今回は、予約せずはいることのできる「cafe エリア」に行きたかったので、それを伝え、レジ横(または上)にあるメニューから注文します。(建物の外には季節限定の看板がありました)
ホットサンドイッチや、カレー、デザートなど、ドリンクだけじゃなく食事も楽しむことができます!
支払いは、完全にキャッシュレスになっています。お会計は、現場のスタッフの方が対応してくれました。
OriHime エリア
こちらは「OriHime エリア」。大きいスクリーンには、分身ロボットOriHimeの中で働いている方々の映像が流れていました。「cafe エリア」とはパーテーションで仕切られています。
外国人観光客の方も多く利用されていて、12時近くになると席はほとんど埋まっていました。
奥には、昼から営業している「Barカウンター」があり、DAWN特製のアルコール、ノンアルコールドリンクが楽しめます。Barカウンターは予約不要ですが入場料が必要です。カウンター下にはそれぞれコンセントあり。
右の写真に写る大きなロボットは、バリスタ研修を受けたOriHimeのパイロットが操作して、お好みに合ったコーヒーを提供する「テレバリスタ」。こちらも予約は不要ですが、【月・水・土曜日 12:00-/14:00-/16:00-】と開催日が限られています。
cafe エリア
お次は今回メインで行った「cafe エリア」をご紹介します。窓際のカウンターがすべてエリア内になっていて、席は全部で18席程ありました。
ここでは、休憩で利用したり、実際にパソコン作業をしている方も見られました。お昼時でしたが平日だったためか、混雑はしていません。
店内にはFree Wi-Fi、カウンターテーブルの下と足元に等間隔にコンセントがあります。口数も多いので席が埋まっていても使えないということにはならなさそうです。
大きな窓からは外の様子が見られるので、天気のいい日は気持ちがいい!通行人も多いので気になる方はブラインドを下げることもできるので安心して作業を行えます。
Wi-Fiと電源が多数ある「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」。ロボットカフェということで身構えてしまいそうですが、「cafe エリア」は普通のカフェと同じように利用しやすいので、ちょっとした休憩やPC作業にも最適です。
ホームページで、分身ロボットOriHimeとして働いている方のお顔やコメントを拝見したのですが、人と関わることが大好きな方々が多く、ロボットとしてお会いすることができる新しい形、そしてそんな環境が増えてほしいと思えるきっかけになりました。次回はcafe利用だけでなく、「OriHime エリア」でも楽しみたいと思います♪