ニフレルとは?
「NIFREL(ニフレル)」は、生き物たちが「生きる姿」を近くで感じられる「生きているミュージアム」。3階建ての施設内には、魚など水辺や水中に住む生き物を中心に、約150種2,000点の生き物たちが展示されています。
テーマは、地球が育む“多様ないのちと個性のつながり”で、「みずべ」や「いろ」、「すがた」など8つのゾーンで構成されています。生き物の種類ごとにカテゴライズされているのではなく、その生き物たちの特徴に対応してゾーンが分けられているので、各ゾーンを巡るごとに新しい発見があり飽きることがありません。
展示によっては実際に触れることもでき、生き物たちを間近に感じられるのが面白いポイント。まるでアートを鑑賞しているかのような気分で、生き物たちが「生きる」世界と交わり、彼らの生態や生活を学ぶことが可能です。
大阪といえば1990年に誕生した世界最大規模の水族館「海遊館」が有名ですが、ニフレルをプロデュースしたのもこの海遊館です。ニフレルが誕生したのは2015年11月ですが、設立の際は海遊館が持つ水族館に関する知見が存分に活かされました。
生き物の美しさを表現することに特化した博物館として、従来の水族館や動物園、美術館のジャンルにとらわれない施設となっています。
ニフレルのユニークな点として、五・七・五の俳句によって生き物の特徴が子どもでもわかりやすいように紹介されていることが挙げられます。このキュレーター(飼育員さん)が詠んだ俳句は、毒舌キャラクターとしてテレビでも有名な俳人・夏井いつき先生による監修とのこと。
生き物の生態を近くで眺めることができ、生き物たちが生き生きと動く姿をじっくりと観察できるニフレルは、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるスポットだと言えるでしょう。
見どころ
「いろ」にふれる
「いろにふれる」は、ニフレル入館後にまず通るゾーン。生き物たちが「いろ」をコンセプトに展示され、時間とともに部屋の照明が7色に変化する幻想的な仕掛けがエリア全体に施されています。カラフルな魚たちが泳ぐ光景は、優雅でどこか心を落ち着かせてくれます。
室内には全部で13台の水槽がありますが、どれも蓋がなく上や横などさまざまな角度から魚たちを眺めることが可能です。華やかな黄色が印象的な「キイロサンゴハゼ」や、映画「ニモ」で一躍有名になった「カクレクマノミ」などが展示されており、その優雅で美しい姿には思わず魅了されること間違いありません。
「わざ」にふれる
「わざにふれる」は、魚ならではの「わざ」に触れられるゾーン。テッポウウオが水を勢いよく飛ばして狙った獲物を撃ち落とす姿や、ジョーフィッシュが海底の巣穴からそろーっと顔を出す姿など、普段はなかなか見ることができない貴重な魚たちの模様や顔には思わず釘付けになってしまいます。
長方形の水槽が並んだ空間は、まるで研究室のよう。生き抜くために身につけた生き物たちの「わざ」を見ていると、驚きや新たな発見があります。
また、水に指を入れると魚たちが汚れを食べてくれるドクターフィッシュ体験コーナーもあります。このエリアでは、ニフレルの飼育員さんたち(通称キュレーター)が、生き物たちによる「わざ」を丁寧に解説してくれるので、気になることがある場合は気軽に質問してみてください。
「みずべ」にふれる
もともと海の中で生命を誕生させた生き物たちは、水辺から陸に上がり、そして哺乳類へと進化を遂げたそう。2階の「みずべにふれる」は、その進化の過程を連想できる一風変わったゾーンです。
エリア内に足を踏み入れてまず出会うのは、木立を彷彿とさせる円筒の形をした水槽。森に迷い込んだかのようなこの水槽には、カエルなどの爬虫類がメインに展示されています。
さらにエリア内を進むと、ニフレルで最も注目度の高いメインゾーンに辿り着きます。この開放的なエリアでは、迫力満点のホワイトタイガーやイリエワニ、ミニカバなどの巨大な生き物たちが生活中です。「水族館なのにホワイトタイガー?」と少し驚いてしまう生き物たちの豊富なラインナップも、ニフレルならではの魅力でしょう。
「うごき」にふれる
「うごきにふれる」は、「生きものたちの遊び場」をコンセプトに掲げるゾーン。多種多様な生き物が元気に走り回る姿を、光がさす広々とした空間で鑑賞できます。「おり」が一切設けられている点がポイントで、「ワオキツネザル」や「カワウソ」、「ペンギン」など、通常であればおりに入っている生き物たちを間近に観察することが可能です。
「動物たちに襲われない?」と不安を感じるかもしれませんが、キュレーター(飼育員)が安全を確保しているため安心してください。トイレの看板の上でフクロウが休んでいる姿を眺めることもでき、通常であればあり得ないほど近い距離で生き物たちを見られる贅沢感がたまりません。
「つながり」にふれる
「つながりにふれる」は、生き物同士の「つながり」を映像で楽しめるゾーン。雰囲気が大きく変わるこのエリアでは、壁と床を使って二面のスクリーンで立体的な映像を流しています。ここでは人間・自然・生き物の関係を「つながり」として、迫力のある5分間の映像を通して知ることが可能です。
WONDER MOMENTS
「WONDER MOMENTS」は、デジタルアートによる「自然」と「アート」を身体全体で浴びることができるエリアです。1階と2階の吹き抜けに吊るされた巨大な球体と、フロア全体を使って自然の美しさを表現しています。この幻想的なデジタルアートは、インタラクティブアーティストの松尾高弘氏が手がけたもの。
デジタルアートで切り取るのは、映像と音楽が融合することで生まれる「自然現象の美しい瞬間」です。光がシャワーのように身体や手のひらに降り注ぐ光景は、フォトジェニックでつい感動してしまうほど。上映時間は約10分と短いので、休憩がてら椅子に腰かけて、光のアートをぜひ堪能してみてください
「食」にふれる
ニフレル内のピクニックカフェ「EAT EAT EAT」では、ニフレルに住む生き物たちをテーマにしたユニークなメニューが提供されています。カレーやホットドックなどの定番メニューも人気ですが、ぜひ押さえておきたいのが「食べる水」でしょう。
ニフレルが試行錯誤して開発した、「液体にふれる」を楽しく体験できるオリジナル商品です。丸くてぷるぷるの不思議な物体がどのような味なのか、体験してみてください。そのほか、家族向けのピクニックバスケットの取り扱いもあり、ピクニック気分で生き物たちを眺められます。
ニフレル限定のお土産
1階の「ミュージアムショップ」には、ニフレルでしか手に入らない限定商品が販売されています。館内の出口を通るときに必ず通過するので、すべての鑑賞が終わった帰り道に立ち寄るのがおすすめ。なお、ミュージアムショップにはニフレルのチケットがなくても入場可能です。
生き物たちをテーマにしたぬいぐるみやお菓子など、幅広いオリジナルアイテムが販売中。ほとんどがニフレル限定のオリジナル商品で、特に女性好みの可愛らしい文具や日用品が豊富です。
施設情報
NIFREL
【営業時間】
- 9:30~19:00または9:00~20:00
※最終⼊館は閉館の1時間前まで
※季節により営業時間が変更になることがあります。
【休館日】年中無休 ※設備定期点検のため、年に1回臨時休業があります。
【料金】
- 大人(高校生/16歳以上):2,000円
- こども(小・中学生):1,000円
- 幼児(3才以上):600円
【住所】大阪府吹田市千里万博公園2-1
【TEL】0570-022060(9:30〜20:00)
【駐車場】
- EXPOCITY駐車場(4,100台)
※ニフレルへの入館で駐車料金が2時間無料になります。
【問い合わせ先】
- [お問い合わせはこちら] https://www.nifrel.jp/guide/contact
- [公式ホームページはこちら] https://www.nifrel.jp/index.html
アクセス情報
電車で行く場合
大阪モノレール「万博記念公園駅」徒歩約2分
バスで行く場合
[詳しくはこちら] https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/expocity/access/bus.html
車で行く場合
[詳しくはこちら] https://mitsui-shopping-park.com/lalaport/expocity/access/car.html
よくある質問Q&A
- お弁当など飲食の持ち込みはOKですか?
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持ち込みによる飲食は不可です。また、飲食できるような特別なスペースもありません。
- 写真の撮影は可能ですか?
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撮影はできますが、生き物へ向けたフラッシュ撮影は禁止されています。また、自撮り棒、一脚の使用の際は他のお客様の迷惑にならないよう注意してください。
- 車椅子は借りられますか?
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ニフレルでは貸し出しサービスを行なっていませんが、ららぽーとEXPOCITY内で借りることが可能です。
- ベビーカーで館内をまわれますか?
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まわれます。