スヌーピーミュージアムとは?
東京都町田市にある「スヌーピーミュージアム」は、人気のスヌーピーとその仲間たちの日々を描いたコミックス「ピーナッツ(PEANUTS)」の世界を楽しめるスポット。アメリカの漫画家でピーナッツの作者「チャールズ・モンロー・シュルツ」に関する資料や貴重な原画などが収蔵されているアメリカ・カリフォルニア州の「シュルツ美術館」の世界初のサテライト(分館)となっています。
もともとは2016年から2年半の期間限定で六本木にオープンしました。その期間中の来場者は130万人以上を記録したという、大人気スポットでした。2019年12月に現在の「南町田グランベリーパーク」の一角に移転オープン。六本木のころより敷地面積は約2倍広くなり、さらに充実した展示やコンテンツとともにスヌーピーファンを魅了しています。
スヌーピーは「ピーナッツ」の主人公チャーリー・ブラウンと暮らしているビーグル犬です。このミュージアムではスヌーピーとチャーリーはもちろん、スヌーピーの親友の黄色い鳥・ウッドストック、チャーリーの妹・サリー、チャーリーの友達のルーシーやライナス、シュローダー、ペパーミント・パティ、マーシーといった個性豊かなキャラクターたちの魅力を深く知ることができます。
また親しみを込めて「ピーナッツギャング」とも呼ばれている彼らが織りなす、コミカルで奥深いエピソードに様々な形で出会うことができるのもスヌーピーミュージアムならではと言えるでしょう。
まずは3階フロアから順々に下りながら観覧していきます。大画面で映像を楽しむオープニングシアターから始まり、何体もの大きなスヌーピーに出会えたり、原画の世界に触れられたりと充実の内容です。その時々によりテーマが変わる企画展もあります。途中、ギャラリーやテラスからの景色も堪能してみてください。
観覧が終わって1階に戻ってくる頃にはピーナッツの世界観にたっぷりと浸っていること間違いなしです。そして、その後にはここでしか販売されていない限定グッズをはじめ、スヌーピーやピーナッツの仲間たちのグッズが手に入るミュージアムショップ「ブラウンズストア」が待っています。ピーナッツの世界をそのまま、おみやげとして持ち帰りましょう。
六本木でも人気を博していたワークショップのコンテンツも常設で開かれていて、世界で1つだけの作品作りが楽しめます。こちらもぜひ体験してみてください。
見どころ
原画や映像で楽しめる充実の展示
アメリカの本家・シュルツ美術館には常設展示室があり、作者チャールズ・シュルツの創作の歴史やスヌーピーと仲間たちにいつでも出会うことができます。日本のスヌーピーミュージアムでも南町田への移転にともなって「スヌーピーとピーナッツ・ギャング」という常設展が用意されました。
六本木のころより約2倍となった敷地面積を活かした展示で、チャールズ・シュルツや「ピーナッツ」について、また、個性豊かな登場人物たちのことも、より深く知ることができます。1つ1つのエピソードなどに目を通していくとあっという間に時間が経ってしまうほど、内容も充実しています。常設展だからこそのこだわりの空間の中、ぜひゆっくりと時間を取って観覧してください。
館内を回る順路は、3階からのスタートです。3階フロアには「オープニングシアター」、「チャールズ・シュルツ・ギャラリー」、「ピーナッツ・ギャング・ギャラリー」、そして「スヌーピー・テラス」があります。
まずは、大きなマルチスクリーンの「オープニングシアター」がお出迎え。白黒から次第にカラフルになっていく映像やスクリーンのあちらこちらでイキイキと動き出すキャラクターたち、楽しげな音楽によるオリジナルアニメを楽しめます。ここからの期待やワクワク感を味わえるシアターです。
進んでいくと、チャールズ・シュルツの人生やコミック「ピーナッツ」のあゆみを知ることができる資料を展示している「チャールズ・シュルツ・ギャラリー」があります。中でもチャールズ・シュルツがキャラクターを描く様子を撮影した映像は必見。迷うことなく線を描いていく、その筆の速さに驚かされます。
「ピーナッツ・ギャング・ギャラリー」は複製原画をはじめ、本家の「シュルツ美術館」にも置かれていないようなヴィンテージグッズ、映像が用いられた立体的な展示が見どころです。「ピーナッツ」の定番エピソードから思わず誰かに話したくなるようなトリビアまで幅広く知ることができます。
拡大されたイラストや定番エピソードが壁一面に展示されています。ぜひ近づいてじっくりと見てみてください。ドットで色付けされた大きなイラストは、新聞に掲載されていた当時の色合いを再現しているそうです。
3階の展示を見終わったら、ぜひ屋外の「スヌーピー・テラス」へも立ち寄りましょう。こちらはグランベリーパークを一望することができ、また、天気が良ければ富士山を眺めることもできるという開放的なテラスです。鑑賞の合間にここで休憩してから、続きを楽しんではいかがでしょう。
緑の芝生の上にはゴルフを楽しむスヌーピーがいます。そして、それを見守るたくさんのスヌーピーたちも。一見同じように見えるかもしれませんが、笑っていたり、顔に手を当てていたり、正面を向いていたり、とそれぞれがいろんな表情をしているところにも注目です。
愛らしいスヌーピーと一緒に記念撮影
階段で2階フロアに降りると「スヌーピー・ルーム」、スヌーピーの「ベリー・ハッピー・ホーム」、そして、企画展スペースがあります。
企画展は、アメリカのシュルツ美術館から運ばれた貴重な原画で構成される特別な展覧会です。半年ごとにそのテーマが変わるのもポイント。テーマを通じてピーナッツ・ギャングたちの個性豊かなキャラクターの魅力を更に深く知ることができます。テーマが変わるごとに訪れたくなるような注目コンテンツです。
「スヌーピー・ルーム」では、真っ白な広い空間に何体もの大きな立体のスヌーピーがお出迎えしてくれます。ひときわ目を引くのは全長8メートルもある巨大スヌーピー。ライナスの毛布の上ですやすやと寝ているスヌーピーのなんとも幸せそうな表情が印象的で、思わず何枚も写真が撮りたくなります。ぜひいろんな角度から眺めて、ベストショットをカメラに収めましょう。
ほかにも、おなかでスケートをしたり、テディベアのモノマネをしたり、いろんなスヌーピーがいます。それぞれに普段はあまり見かけないユニークなポーズで、とても愛らしい姿です。ポーズを真似しながら、一緒に記念撮影を楽しむのもいいですね。
2021年11月に展示のリニューアルが行われ、新たに登場したのがスヌーピーの「ベリー・ハッピー・ホーム」です。赤い屋根のスヌーピーのドッグハウスなのですが、なんと人が中に入れるほどの大きさなんです。ドッグハウスに入ると、中にはスヌーピーの大切な絵が飾られています。
日常の何気ない風景を描き、高い評価を得ている人気画家の今井麗さんによる油絵です。スヌーピーの気分で中に入って、絵画鑑賞を楽しんでください。
「ブラウンズストア」で限定コラボアイテムをゲット!
ミュージアムショップ「ブラウンズストア(BROWN’S STORE)」は、展示順路の最後にあります。店内はチャーリー・ブラウンをイメージしています。スヌーピーのドッグハウスがモチーフの棚や、壁面の棚にはコミックスの一場面も飾られています。
ほかにも「ルーシーの心の相談室」やストアの中央には「凧を食べてしまう木」があるなど、ピーナッツの世界を再現したコーナーもあります。こちらでしか手に入らない貴重な限定グッズもたくさんなので、ミュージアム観覧の余韻にひたりながらのお買い物を楽しみましょう。
スヌーピーやウッドストックの姿が愛らしいオリジナルのぬいぐるみは、ふわふわの手触りが魅力。サイズも色々なので、お好みで気に入ったものを購入してみてはいかがでしょう。
オリジナルのトミカはミュージアムが移転してから登場しました。長い耳が後ろになびき、軽快に風を切って走っているスヌーピーの顔がそのまま車になった可愛いデザインのトミカもあります。グリーンの窓は緑豊かな南町田をイメージしているのだとか。
ノートやペン、クリアファイルといったステーショナリーや、タオルハンカチ、Tシャツ、タブレットケースといった日常のさまざまなシーンで使える可愛いアイテムもたくさんそろっています。くまなくチェックして大切な人や自分へのおみやげに、と吟味してみてください。
スヌーピーといろんなカテゴリーのブランドがコラボしたスペシャルな商品も見逃せません。大手菓子メーカーの森永とコラボしたミルクココアやミルクキャラメルは、50年代のスヌーピーと仲間たちが描かれたレトロなパッケージが可愛らしい商品。ほかにもデザインの可愛い缶に入ったお菓子などいろいろあってお土産にもぴったりです。
世界的にも人気があるスエーデンのアウトドアブランド「フェールラーベン(FJALLRAVEN)」のバッグパック「Kanken」には、サイドにスヌーピーのさりげなく刺繍されています。アメリカの人気バッグブランド「ジュライナイン(JULY NINE)」とのコラボバッグも。その名の通り巻き寿司のようにくるくると巻いてコンパクトに収納できる「SUSHI SACK」には、ピーナッツの一場面がプリントされ、レザーハンドルにはチャーリーの“ジグザグ”が刻印されています。
世界中にコレクターが多い「ファイヤーキング」のミルクガラスのマグにもキャラクターが描かれています。「ピーナッツシリーズ」として展覧会ごとに新しいデザインが作られたことでも注目を集めてきました。ミュージアムのロゴが入ったものは、ここでしか買えない特別なものなので、ミュージアムを訪れた記念に購入するのもいいですね。
ワークショップで自分だけの作品づくりを楽しむ
スヌーピーミュージアムには常設のワークショップルームがあるのも魅力の1つです。トートバッグや刺繍入りアイテム、お菓子、キャンドル、寄せ植えなど、その時どきによって変わるさまざまなプログラムが用意されているので、いつ訪れても楽しめます。
初めての方でも丁寧に教えてもらえるので、気軽にチャレンジできます。クリスマスなど季節に合わせた特別なプログラムもあるので、まずは公式ホームページをチェックしてみてください。
毎月期間限定で開催される「ぬいぐるみワークショップ」は、ミュージアムが六本木にあった頃から大人気のプログラム。ぜひチャレンジしてほしいワークショップの1つです。
まずはスヌーピーのボディに綿やペレット(詰め物)を入れて、自分好みの触り心地にしていきます。そして、首輪やTシャツを選んでつければ、世界に1つだけ、自分だけのスヌーピーのぬいぐるみの出来上がりです。自分で作ればさらに愛着がわくこと間違いなしです。
子どもから大人まで楽しめるプログラムがそろったワークショップは、それぞれのプログラムごとに事前に日時指定のオンライン予約が必要です。ワークショップの参加者と付き添いの方は、当日に限りミュージアムに前売券の料金で入館することができるので、先にワークショップのチケットを購入することをおすすめします。
ぬいぐるみワークショップなど人気のワークショップは早めに受付終了してしまう場合もありますので、参加したいのであれば早めにチェックして予約しましょう。詳しくは公式ホームページ内のワークショップのページにてご確認ください。
カフェでもピーナッツの世界観を味わう
スヌーピーミュージアムがある「南町田グランベリーパーク」は、駅、複合商業施設、公園などが集まって、1つのまちとなったようなスポットです。ミュージアムに隣接するパークライフ棟には「ピーナッツカフェ(PEANUTS Cafe)」があります。
大きな窓が開放的で明るい雰囲気の店内からは、緑豊かなグランベリーパークの景色が楽しめます。年代別のスヌーピーが描かれたタイルアートが壁一面に飾られており、大きな赤い屋根のスヌーピーのドッグハウスもあります。また、椅子の背もたれにはキャラクターたちが描かれていたりと、ミュージアムで体験したピーナッツの世界観そのままにカフェで過ごす時間が楽しめます。
スヌーピーミュージアムのチケットを持っていなくてもカフェだけでも利用はできるので、それぞれ別の日に訪れるということも可能です。
メニューもピーナッツのキャラクターやエピソードなどからイメージして作られています。「BEAGLE SCOUTS’ SHACK ピクニックバスケット&プレート」は、ピーナッツ・ギャングたちの“ポットラックピクニック(持ち寄りピクニック)”をイメージしたメニュー。フライドポテトとミニコーンドッグでできた「ウッドストックの巣」とサラダを詰め込んだバスケットと、メインのスキレットがついたセットで、スキレットはミートボールかローストチキンを選べます。
ピッチャーマウンドの上に寝そべるチャーリー・ブラウンをイメージしたという「チャーリー・ブラウンのピッチャーマウンドハンバーグ」は、熱々のスキレットで提供されるハンバーグプレートです。ハンバーグの上にはチーズが乗っていて彼のトレードマークのジグザグ模様が描かれています。彩り野菜もたっぷりで、ボリューム満点です。
ほかにもハワイの代表的なローカルフード「ポケ」をライスボウルにしたものや、ルーシーとライナスの弟リランもペロリと平らげてしまうような「リランのキッズプレート」といった子ども向けのメニューも用意されています。企画展に連動した限定メニューもあるのでチェックしてみてください。
スヌーピーのきょうだいで唯一の女の子であるベルのイメージをしたというミルクセーキなど、見た目も可愛くて甘いドリンクやスイーツもあるので、ミュージアムの中を歩き回った後、こちらにも立ち寄ってゆっくりとした時間を過ごすのもいいですね。
テイクアウトができるメニューも充実しています。テイクアウト専用のピクニックボックスにはコミックスのイラストがプリントされた限定レジャーシートが付いてきます。お天気が良ければすぐそばの緑豊かな鶴間公園でランチピクニックを楽しむのもおすすめです。
ピーナッツカフェではスヌーピーや仲間たちがデザインされたオリジナルグッズも販売しています。クーラーバッグや水筒、プレート、マグといったピクニックやアウトドアにも使えるようなアイテムも販売されているので、そちらも要チェックです。
チャーリーが被っているパイロットキャップをイメージした帽子やイラストがのったTシャツは、カフェスタッフのみなさんも着用しているものです。食事やカフェタイムと合わせてグッズ選びも楽しんでみてください。
【営業時間】10:00〜21:00(ラストオーダー20:00)
【問い合わせ先】ピーナッツカフェ スヌーピーミュージアム 公式ホームページはこちら
施設情報
スヌーピーミュージアム
【営業時間】10:00〜18:00(入場は17:30まで)
【休館日】年中無休
※年に数日ほど休館日がありますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。
(2022年8月16日、2023年1月1日は休館)
【住所】東京都町田市鶴間3-1-1
【入館料】
- 当日:一般・大学生 2,000円、中学・高校生 1,000円、4歳~小学生 600円
- 前売り券:一般・大学生 1,800円、中学・高校生 800円、4歳~小学生 400円
※前売り券の購入はイープラス専用サイトから
【公式サイト】
スヌーピーミュージアム 公式ホームページはこちら
(c) Peanuts Worldwide LLC
アクセス情報
電車で行く場合
- 東急田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」徒歩約4分
車で行く場合
- 東名高速道路「横浜町田IC」から約5分
バスで行く場合
- 神奈川中央交通[町89]系統「南町田駅」下車 徒歩約4分
※町田バスセンター(町田駅)から約25分
よくある質問
- ミュージアム専用の駐車場はありますか?
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専用駐車場はありませんので、近隣の駐車場をご利用ください。
- チケットの購入方法は?
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前売り券はイープラス専用サイトから、来館予定日の前日夜20時まで購入できます。チケットは、QRコード(スマホ画面)と紙タイプ(コンビニ発券)の2種類から選択可能です。入館料については、上記の施設情報にてご確認ください。
入館開始時間が10:00、10:30、11:00、11:30、12:00、12:30、13:00、13:30、14:00、14:30、15:00、16:00に分かれていて、チケット購入時に選択します。ただし、入れ替え制ではなく、滞在時間の制限もないので、入館したら、ゆっくり自分のペースで回ることができます。
なお、当日券は館内の滞留人数に余裕がある場合のみ、オンラインと窓口で販売されます。販売の有無や販売開始時間は、当日朝8:30以降に公式ホームページのチケットページにて発表されますのでご確認ください。
- 大きな荷物やベビーカーの持ち込みは可能ですか?
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どちらも館内に持ち込むことはできません。スーツケースなど大きな荷物はクロークに、ベビーカーは入口でスタッフに預けることができますので、そちらをご利用ください。