渋谷パルコとは?
ファッションブランドを中心に、さまざまなショップが集まる「渋谷パルコ(PARCO)」。2016年8月に旧渋谷パルコが閉館し、2019年11月の大規模な建て直しにより“新生”渋谷パルコがリニューアルオープンしました。
2016年まで営業が続いた旧渋谷パルコが誕生したのは、1973年のこと。流行に敏感な若者が集まる渋谷のショッピングスポットとして、最先端のファッションや最新のトレンドを発信し続けました。リニューアルオープン後のパルコでは、トレンド発信を国内だけでなく世界にも向けて積極的に行います。
渋谷パルコに集まるショップは、性別や年齢にとらわれない誰でも受け入れる多様なファッションが特徴です。2019年は池袋パルコが開業50周年を迎えた特別な年。「新しさ」や「個性」に興味のある人々を引きつける次世代型の商業施設となっています。
渋谷の街の特徴である「坂」や「通り」に着目し、スペイン坂から10階まで続く立体街路が作られるなど独創的な建築デザインも特徴のひとつ。立体街路にはフロアごとに入口が設置され、渋谷の街中を歩いているような気分で散策できます。
また、休憩スペースや豊かな緑が植えられたスポットもあり、友人たちとの憩いの場にぴったりです。4階・8階・10階には、晴れた日に利用したい屋外広場も設けられています。
地下1~9階(一部10階を含む)までのフロアは商業施設となっており、「FASHION」「FOOD」「ART&CULTURE」「ENTERTAINMENT」「TECHNOLOGY」の5つの柱で構成されたショップが集結。
1~5階には、多様なコンセプトのファッションブランドが入っています。6階の「CYBERSPACE SHIBUYA(サイバースペースシブヤ)」というエリアはアニメやゲーム、漫画、サブカルチャーなど日本が誇るコンテンツを取り扱うショップで構成され、モバイルeスポーツをメインとしたパブリックビューイングカフェ&バーが特に人気です。
地下1~7階までの各フロアには、グルメ関連のショップが入居。地下1階は「CHAOS KITCHEN(カオスキッチン)」、7階は「RESTAURANT SEVEN(レストランセブン)」など、コンセプトの異なるレストラン・フードフロアが魅力です。8階、9階にはPARCO劇場やミニシアター、ギャラリー、育成施設などの、カルチャースポットが集まるフロアで、ここでは感性を磨く特別な体験ができます。
また、屋上広場の10階は「ROOFTOP PARK(ルーフトップパーク)」となっており、緑があふれる公園のようなのどかな雰囲気を感じられます。屋内のイベントスペースも併設されているので、たびたび開催されるカルチャーイベントに興味がある方や、賑やかな渋谷でほっと一息つきたい方はぜひ足を運んでみてください。
見どころ
最新テクノロジーを駆使したショッピング
渋谷パルコで次世代らしさを特に感じられるエリアといえば、5階の「PARCO CUBE」でしょう。ここでは、テクノロジーを駆使したショッピングという新感覚の体験ができます。
まず「PARCO CUBE」で驚くのが、独創的で面白い空間演出。VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)の3つが融合したXR技術は、コンピューターが製作した3次元の作品を、その場に存在するかのように映し出します。
また、エリア内ではパーソナルアシスタントロボット「temi(テミ)」が回遊しており、temiを通してインフォメーションスタッフに問い合わせが可能です。
「PARCO CUBE」内には11の店舗が出店しており、一般的な売り場と比べて小さめのスペース・店頭在庫数が特徴です。店内には限定アイテムや選び抜かれたおすすめ品があり、ショールームのように洗練されています。
店頭にない商品がほしい場合は、「PARCO ONLINE STORE」というオンラインショップサイトを通じて購入が可能。在庫はすべてデジタル上で管理されているので、共用エリアにある大型サイネージやショップ内にあるサイネージを通じて、自身のスマートフォンへ直接データを転送するだけでOKです。
「PARCO CUBE」以外の最新テクノロジーを感じさせるショッピングスポットといえば、1階にある「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」でしょう。日本では初めてとなる、クラウドファンディングを利用した実証実験型AIショールームです。ここでは、今注目のIoT製品やまだ世の中に流通していないデジタル製品、アイデアアイテムがあり、実際に触れて体験できます。
買い物後には、パルコの公式アプリ「POCKET PARCO」のユーザー向けの「電子レシート」サービスを活用してみてください。「スマートレシートサービス」という電子化したレシートがスマートフォンに届くアプリを活用したサービスで、紙のレシート削減やパルコでの買い物履歴の整理に効果的です。
アートの世界に浸るひととき
8階にある「PARCO劇場」は、パルコの文化発信地とも呼べる場所。636席もの座席は旧劇場の約1.5倍で、その全てがS席クオリティという贅沢なプレミアムシアターです。
パルコ劇場で見られる公演は、どれもパルコがプロデュースしたもの。そのため普段観劇をする方でも、あまり馴染みのないジャンルの作品が多いかもしれません。詳しい公演内容やスケジュールを知りたい方は、パルコ劇場の公式ホームページを確認しましょう。
渋谷パルコにはギャラリーやミュージアム、カルチャーショップが集まっていますが、それぞれ時期によって展示内容が変わるのがユニークです。たとえば「GALLERY X」は、スペイン坂から渋谷パルコ地下1階に移転したカルチャー発信ギャラリー。アートカルチャーやアニメ、ゲーム、ミュージックなど、多様なジャンルの取り扱いがあります。
4階にはアートとデザイン、ファッションをメインに扱う「PARCO MUSEUM TOKYO」があり、日本国内のみならず世界をに向けて新しいモノやコトにまつわる企画展が開かれます。
そのほかにも、美術専門誌『美術手帖』による現代アートギャラリー「OIL by 美術手帖」(2階)や『ほぼ日刊イトイ新聞』による東京カルチャーの紹介スポット「ほぼ日曜日」(8階)と、アートやカルチャーを感じさせるスポットがあり見どころ満載です。
また、8階の「WHITE CINE QUINTO(ホワイト シネクイント)」は、既存の映画や映画館という概念にとらわれない新しい映画館です。108席と小規模なシアターではあるものの、ファッションブランドのコレクションや海外ミュージカルなど、映画に限らない作品も上映。ワンランク上のカルチャーに触れたい方は、きっと気に入ることでしょう。
そのほか、9階の「PUBLIC STAGE」では、ハイカルチャーとサブカルチャーにまたがるコンテンツに触れることも。「学び」をテーマに、大人から子どもまで幅広い層が楽しめるのがポイントです。業界の前線で活躍するアーティストやデザイナー、先進的な教育機関によるイベントスペースは、10代に向けたクリエイティブ教育を目的としています。
映えるグルメを堪能
地下1階の「CHAOS KITCHEN(カオスキッチン)」、7階の「RESTAURANT SEVEN(レストランセブン)」、そのほかのフロアでふらっと立ち寄りたくなるグルメショップが営業しています。なかでも「食・音楽・カルチャー」をコンセプトに掲げる「CHAOS KITCHEN」は、下記のような個性的なレストラン・雑貨ショップが集う面白いエリアです。
- ミュージックカフェ&バー
- 新業態の渋谷系ビストロ
- ジビエ・昆虫料理のレストラン
- 立ち飲みの居酒屋
- 新宿2丁目発のMixバー
カオスという名前にある通り、ジャンルにとらわれないさまざまな飲食店が集まる渋谷らしいエリアは、歩き回るだけでもわくわくします。
回転寿司や焼肉、ラーメン、天ぷらなどの日本を代表するレストランが集まる「RESTAURANT SEVEN(レストランセブン)」には、日本人・外国人ともに楽しめる日本ならではの味わいが集結。北海道のご当地グルメであるジンギスカンや地元の親しみやすい味を届けるイタリアン、健康志向な方向けのヴィーガン料理など、少し変わったテイストのお店と出会うことができます。
たとえば「FALAFEL BROTHERS(ファラフェルブラザーズ)」は、ヘルシーで健康的なメニューが揃うことから女性やヴィーガンの方に人気です。
地下1階と7階以外のフロアでいえば、「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS(ザリトル ショップ オブ フラワーズ )」は昼と夜で違った楽しみ方ができるのが魅力。昼間は季節のお花やお菓子などのギフト商品を販売するフラワーショップとして、夜になると花に囲まれた大人なワインスタンドとして営業しています。
そのほか、ファッションアイテムと日本酒ブランド「SAKE STORM COWBOY」を手がける「HUMAN MADE(R)(ヒューマンメイド)」や、下北沢の人気を集めるレストラン「salmon&trout(サーモン&トラウト)」の料理を手がける森枝幹(もりえだ・かん)シェフによるタイ料理レストラン「chompoo(チョンプー)」などがあります。
「chompoo(チョンプー)」のタイ料理は辛い料理が苦手な方でも食べやすいため、エスニック料理に挑戦してみたい方はぜひ足を運んでみてください。
流行のファッションをチェック
1~5階にはブティックが入っており、レディス、メンズ、ジュエリーなど目的に合ったアイテムが手に入ります。1階の路面店では、「GUCCI(グッチ)」や「Yves Saint Laurent Beauté(イヴ・サンローラン・ボーテ)」などのハイブランドの商品を探せます。世界でも名だたる上質なブランドばかりのため、ウィンドウショッピングだけでも気分が上がること間違いありません。
2階は「MODE&ART」、5階は「NEXT TOKYO」といったように独自の切り口でショップが分けられているので、初めて出会うブランドや新しいブランドにも目を向けながら、全フロアをゆっくりと巡るのが良いでしょう。
4階の「PORT PARCO(ポートパルコ)」と3階の「GEYSER PARCO(ガイザーパルコ)」は、パルコ独自のチョイスが目を引く、次世代ファッションショップエリアとなっています。
ポート(PORT=港、運ぶ)の名前にあるように、訪れる人に新しい価値観を運ぶブランドが揃っています。旧渋谷パルコでも営業していた「mintdesigns garage store(ミントデザインズ ガレージストア)」のほか、「カルチャーショップ by meetscalstore, acidgallery (カルチャーショップバイミツカルストア、アシッドギャラリー)」や「sneeuw(スニュウ)」など性別問わずショッピングを楽しめるショップが勢揃いです。
そのほかにも、4階では「FRAY I.D」や「CLARINS」などの人気コスメティックブランドやレディスファッションなど、女性受け抜群のショップが営業中。目利きによる買取専門店の「RINKAN」、水洗いクリーニングの「Licue & Sneakers」などの服にこだわる人向けのショップも集まっています。
3階の「GEYSER PARCO」には、ガイザー(GEYSER=間欠泉)という名前の通り勢い抜群のブランドが揃います。たとえば“良い洋服は、良い素材から”の考えのもと、質の高さと着心地の良さを追求する「Greed International Tokyo Store (グリードインターナショナルトウキョウストア)」は、ほかの商業施設ではなかなか出会えない希少なブランドです。
3階には「Saturdays New York City」や「VERTICAL GARAGE」など、カフェが併設の落ち着いたブティックもあり、ショッピングだけでなく一息ついてゆったりと過ごせます。
日本を代表するカルチャーとの出会い
世界に誇れる日本のゲームやアニメ、アートコンテンツに関連したグッズが集まる6階の「CYBERSPACE SHIBUYA(サイバースペースシブヤ)」。ここでは「Nintendo TOKYO(ニンテンドー トウキョウ)」や「Pokémon Center SHIBUYA(ポケモンセンター シブヤ)」など、海外でも愛される大人気コンテンツと出会えます。
任天堂による国内初の直営オフィシャルショップ「Nintendo TOKYO」では、ゲーム機本体やゲームソフト、任天堂キャラクターのグッズなどが販売されているほか、期間限定でイベントが開催されたりゲームを体験できたりします。
注目のショップが、「ポケットモンスター(=ポケモン)」のオフィシャルショップ「Pokémon Center SHIBUYA」。次世代感が満載名センスの高い空間演出は、最新鋭のテクノロジーを駆使したもの。従来のポケモンセンターとはコンセプトが異なり、子どもから大人まで誰しもがわくわくとした気分になれます。
そのほかにも、下記の通り漫画やアニメのファン必見のショップが目白押しです。
- 長年人気を集めるコミック誌『週刊少年ジャンプ』のグッズを販売する「JUMP SHOP」
- ゲームコンテンツ初の常設公式ショップ「刀剣乱舞万屋本舗(とうけんらんぶ・よろずやほんぽ)」
- 限定カプコングッズが販売される「CAPCOM STORE TOKYO」
オタク・ゲームカルチャーに浸りたいなら、カフェタイムに「GG Shibuya mobile esports cafe&bar」や「TOKYO PARADE goods & cafe」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
新しい形のカフェ&バー「GG Shibuya mobile esports cafe&bar」では、eスポーツのパブリックビューイングを楽しめるのが魅力です。近年注目を集めるeスポーツとは、ビデオゲームやコンピューターゲームを通して、複数人のプレイヤーで対戦するゲームのこと。エレクトロニック・スポーツの略称で、海外でも広く普及しています。
大型モニターが設置された店内には約100席あり、多くの人と交流できるのもポイント。周囲の人々とeスポーツについて語りながら、グルメを楽しむのもここでの楽しみ方の一つでしょう。
また、コラボカフェの「TOKYO PARADE goods & cafe」では、期間ごとにアニメや映画のコラボグッズが販売されたり、メニューを堪能できたりするので、興味のあるコンテンツが登場する期間をチェックしておくのがおすすめです。
編集部訪問レビュー
2022/11/14 Mon.
渋谷スクランブルスクエアや渋谷ヒカリエに埋もれがちですが、トレンドを追うのに渋谷パルコも欠かせません!
お洒落なレストランや無料展望スポットもあり、デートにピッタリだと感じました!
特別感のあるファッションブランドが揃っているイメージで、フロアの床やディスプレイなどにアートを感じます。
6階にある「Nintendo TOKYO(ニンテンドー トウキョウ)」は平日にもかかわらずとても混み合っていました。外国の方の姿もあり、やはりNintendoは人気なんだと実感しました・・・!
パルコにはお洒落なレストランやカフェも沢山ありました。
例えば「立飲みビールボーイ」「SCHMATZ Beer Dining」はどちらもビールのお店ですが、鮮やかな外観で吸い込まれそうになりました(笑)ランチから営業されていました!
また、パルコには屋上広場「ROOFTOP PARK(ルーフトップパーク)」があります!
無料で渋谷の景色を一望できるスポットなので、デートやお買い物の休憩にふらりと立ち寄ってリフレッシュできますよ。
カフェも併設されており、夕方の時間でも空いていたので穴場かもしれません!
施設情報
渋谷パルコ
【営業時間】
- ショップ 11:00〜20:00
- レストラン・カフェ 11:30〜23:30(※2022年1月21より11:30~21:00)
※一部店舗は営業時間が異なります。
【住所】東京都渋谷区宇田川町15-1
【問い合わせ先】公式ホームページはこちら
アクセス情報
電車で行く場合
- JR各線、東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線・半蔵門線・銀座線「渋谷駅」から徒歩5分
バスで行く場合
- 京王バス「神南一丁目駅」下車徒歩1分
よくある質問Q&A
- 駐車場はありますか?
-
機械式134台(普通車66台、ハイルーフ68台)、平置き2台、電気自動車充電ポイント1台があります。営業時間や料金は、下記の通りです。入り口は渋谷パルコ北側のオルガン坂にあるので、左折にて入庫してください。
【営業時間】7:00〜24:00
【利用料金】- 一般車 平日 320円/30分 土日祝 400円/30分
- バイク 平日 110円/30分 土日祝 140円/30分
また、下記の通りお買上げ金額に応じた駐車割引サービスを受けることが可能です。各ショップでの合算ができるため、買い物を済ませた後は金額を確認してみてください。
- 3,000円(税込)以上 1時間無料
- 10,000円(税込)以上 2時間無料
- 30,000円(税込)以上 3時間無料
- 子ども用のサービスはありますか?
-
地下1階、7階、9階、10階の多目的トイレが、ベビーベッド設置トイレとなっています。地下1階および2階〜10階の男女化粧室には、ベビーチェア付きのトイレが設置されています。ベビー休憩室を利用したい場合は、5階にあるので足を運んでみてください。また、ベビーカーの無料レンタルは1階のインフォメーションで行っており、生後約1ヵ月~4才までの子どもを対象に貸し出しています。