ミヤシタパークとは?
渋谷区と三井不動産株式会社が協力し、PPP(パブリックプライベートパートナーシップ)事業により誕生した低層複合施設「ミヤシタパーク」。「あたらしい刺激や話題」と「快適さや居心地のよさ」がコンセプトで、公園・商業・ホテルの3つがメインに構成されています。
施設があるのは、渋谷駅周辺エリアと原宿・表参道エリアの中間。大規模な再開発が進むエリアであり、日本のトレンド発信地でもある場所です。トレンドに敏感な若者が集まる渋谷・原宿に、緑があふれる公園が誕生したことで、都会でありながら癒やしも感じられる今までにはない価値を提供しています。
ミヤシタパークの建設にあたり、もともと渋谷にある「渋谷区立宮下公園」とその駐車場に、商業施設とホテルを融合しました。この公園の再整備により、渋谷の街をさらに明るく活気づけます。
敷地面積約10,740平方m、延床面積約46,000平方m、全長約330mからなる巨大な施設ミヤシタパークは、観光や憩いの場としての役割を果たすだけではありません。災害などで帰宅困難者が発生した場合は、一時退避場所として使うことが可能です。
また、駐車場が併設されているため、遠方から車で訪れる人にも不便はありません。1~3階は「レイヤードミヤシタパーク(RAYARD MIYASHITA PARK)」という商業施設になっており、4階屋上は公園が設けられているのが特徴です。
ほかの商業施設にはないミヤシタパークの魅力といえば屋上の公園ですが、この公園エリアにはカフェや展望テラスが設置され、スケートボードやボルダリングなどのスポーツにも挑戦できます。
そのほか、公園に設置された多目的運動施設(サンドコート仕様)や、イベントが開催されることもある約1,000平方mの広々とした芝生ひろばなど、スポーツやイベントなど多様な目的で活用される会場となっています。
大規模商業施設の「レイヤードミヤシタパーク」には、業種や形態が多岐にわたる数々のショップが出店。ファッションやグルメなどのジャンルのほかに、「ナイトエンターテインメント」があるのもユニークな点でしょう。
22時頃に閉館する商業施設が一般的ななか、ミヤシタパークには居酒屋やクラブなど朝まで楽しめる施設も少なくありません。夜通しで遊べるので、週末や仕事終わりに気軽に立ち寄れます。昼間と夜で異なる側面を楽しめるのも、ミヤシタパークが人気を集める理由でしょう。
さらに訪れた際に注目したいのが、敷地内のいたるところで公園の快適さを感じられる空間設計。商業施設全体を包み込むように緑の天蓋がかけられ、風と緑に触れながらゆったりとした気持ちで散策できます。
南街区では種類豊富なブランドショップを巡り、北街区では明治通りの賑わいを感じるなど、エリアによってまったく違う空気感を堪能できるのも見どころ。原宿や青山、表参道、代々木公園など都内でも人気のエリアへ繋がっているので、ミヤシタパークを堪能した後は散歩しながら向かってみるのもおすすめです。
見どころ
開放的な公園やコミュニティ施設を利用する
渋谷区宮下公園が「ミヤシタパーク」として整備されたのは2020年ですが、もともと公園がこの場所に作られたのは1953年のこと。当時この周辺は宮下町と呼ばれており、そこから宮下公園と名付けられました。公園ができた当時は地域の人々の憩いの場として利用されていただけでしたが、徐々に屋上の公園化や駐車場の整備、スケート場の設立など開発が進むことに。渋谷区民はもちろんのこと、東京を中心に多くの人が訪れるようになりました。
現在では、公園の南街区にはスケート場やボルダリングウォールなどのスポーツ施設を建設。北街区には、イベントを開くこともできる約1,000平方mの芝生ひろばを設けました。
ミヤシタパークが掲げるテーマといえば「公園×コミュニティ」ですが、宮下公園のなかには公園と関連のある娯楽施設やショップも。たとえば国内の直営店では最大面積を誇る「adidas Brand Center」や、老舗スケートボード専門店の「instant skateboards」などのブランドショップは、園内でスケートやボルダリングをする方必見です。
また「GRIT NATION」はスポーツが好きな方向けのスタジオで、芝生広場でヨガ・トレーニングのワークアウトをできます。そのほか、高タンパク・低カロリー食を提供するレストラン「筋肉食堂」もあるので、運動後のエネルギー補給も心配ありません。
公園からすぐの南街区3階には「FOOD HALL」があり、公園でのんびりと過ごすためのフードやドリンクを購入できます。アメリカンな雰囲気の「VALUME」で、コカ・コーラをテイクアウトするのも良いでしょう。カジュアルなファーストフード店が集まっているため、気兼ねなく利用できるのがうれしいポイントです。
また、公園内には日本でもなじみ深い「スターバックス コーヒー」が営業しており、慣れ親しんだコーヒーを調達することも。宮下公園では時間を忘れてゆっくりと過ごしたり、反対にスポーツ施設やアウトドアショップ、飲食店などをアクティブに活用したりなど、お好みのスタイルでぜひ過ごしてみてください。
レストラン街や渋谷横丁でグルメを堪能する
ミヤシタパークは、バラエティ豊かな飲食店も魅力の一つ。4階の公園へ向かう途中には、公園でのまったりとした時間を過ごすためのカフェ・レストランが集まっています。カジュアルなお店が多いので、ふらっとパンや軽食、コーヒーなどを購入していくのもおすすめです。
南街区2階の人気ショップといえば、「渋谷の新しい待ち合わせ場所」をコンセプトに掲げる「パンとエスプレッソとまちあわせ」。北街区2階では、ライフスタイルブランドの 「MAISON KITSUNÉ」が手がける「CAFÉ KITSUNÉ」が営業するなどお手頃価格のお店が集まっています。
芝生ひろばすぐの場所にある北街区3階には、本格中華の「青山 シャンウェイ」や鉄板焼きの「ミヤシタ 成ル」など、すでに渋谷で親しまれている人気のお店が展開しています。渋谷で初めての醸造所付き和ワインダイニングの「渋谷ワイナリー」は、ワインが好きな方は見逃せません。
北街区3階エリアにはリーズナブルなお店から高級店まで価格帯の異なる飲食店が揃っており、友人や家族、お一人様など、目的に合った楽しみ方ができるのが魅力でしょう。また、サンセバスチャンの「GRAN SOL TOKYO」などの海外グルメもあり、異国情緒あふれる雰囲気や味を堪能したい方におすすめです。
わいわいとした賑やかな雰囲気を堪能したいなら、南街区の飲食店街「渋谷横丁」も見逃せません。横丁ブームの元祖でもある「恵比寿横丁」を手掛けた浜倉的商店製作所が考案しました。暖簾や提灯が飾られた店先を見ていると、古き良き時代のどこか懐かしい日本を感じられます。
ご当地グルメやソウルフードを提供するお店が多く、北海道から沖縄まで全国の料理を味わえます。お酒を片手に各地のグルメを食べ歩くのも、渋谷横町の楽しみ方でしょう。
また渋谷横丁の注目店といえば「力士めし」ですが、実際にちゃんこ番を担当したこともある元力士が手がけるボリューミーな力士料理が魅力。横丁の喧噪とボリューム満点の料理は、心と体に元気を与えてくれるはずです。
グルメだけでなく人々の交流の場でもある渋谷横町。盆踊りや演歌などは見応えがあり、家族や友人とともに楽しめます。渋谷横丁は全国の「横丁シリーズ」のなかでも規模が大きく、店舗の数や種類だけでなくイベントにも注力しているのが魅力です。24時間営業のため、都内で働いている方は週末の仕事終わりに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
多種多様なお店でショッピングする
ミヤシタパークでは、気軽に着られるファストファッションブランドから世界に名だたるラグジュアリーブランドまで、幅広いジャンルのアパレルショップに出会えます。年齢や性別問わず幅広い層にマッチしているため、誰でも飽きることはありません。
店舗のカテゴリーは、「ファッション」「カルチャー」「マーケットストリート」の3つ。ハイブランドのアイテムやダンス・音楽など渋谷らしさが満載のサブカル系のグッズ、雑貨や食、などさまざまな商品に出会えます。店舗数が多いため、ぼーっとウィンドウショッピングをしているだけでもわくわくとした気分を味わえるでしょう。
ミヤシタパークからは、「明治通り」や「キャットストリート」、「ファイヤー通り」など、日本を代表するファッションカルチャーを生み出してきたエリアへ繋がっています。北街区には、「GUCCI」や「LOUIS VUITTON」、「BALENCIAGA」、「PRADA」などの世界的な一流ブランドが揃い、ハイセンスでラグジュアリーな空気が印象的です。
カナダのアウターブランド「MOOSE KNUCKLES」が北街区・南街区の2階にあり、ほかにも「L’ECHOPPE」、「Firsthand」や「スキマ」など、話題性の高い店舗が集まっています。
ジャンルにとらわれず種類豊富なブランドが展開し、渋谷駅周辺や原宿、表参道などのファッション発信地から近いミヤシタパークは、渋谷を代表するファッションスポットだと言っても過言ではないでしょう。
トレンドとなる音楽や先鋭的なアートを生み出してきた渋谷には、サブカルチャーに関心の高い層が多く訪れます。そういった渋谷の街の特性を考慮し、サブカル好きな人々にも興味を持ってもらえるようミヤシタパークにはユニークな店舗が多く営業しています。
「天狼院カフェSHIBUYA」では書籍やカメラのワークショップが開かれるなど、趣味の世界にどっぷりと浸かりたい方は気に入ること間違いありません。
ダンスに興味がある方であれば、渋谷を中心に展開するダンススタジオ「En STUDIO」を一度は聞いたことがあるかもしれません。また、「Face Records」はミヤシタパーク内に流れるBGMを手がけています。
さらにステーショナリーを取り扱う「HIGHTIDE STORE」や、アクセサリーショップの「gram」など、ほかの地域や商業施設には出店していない店舗も珍しくありません。期間限定でポップアップ店舗も出店するため、ミヤシタパークに訪れた際はチェックしてみましょう。
次世代型ホテルで快適に過ごす
『sequence(シークエンス)』は三井不動産グループと気鋭のクリエーターとの共創により作られたホテルブランドで、「PARK MIND 誰もが、ここちよく、やさしくなれる場所」をコンセプトのもと、宿泊施設であり新しい滞在価値を提供する場所であることを目指しています。
再開発により街が盛り上がりを見せる渋谷駅周辺において、「sequence MIYASHITA PARK」 は公園・商業・ホテルが一体となった新しいミクストユース型プロジェクトとして生まれました。渋谷駅周辺や原宿、青山、表参道エリア、新国立代々木競技場(代々木公園)をつなぐ場所に位置し、ホテルに宿泊しながらショッピングや食事、街歩き、ナイトエンタテインメントなども同時に体験できます。
コンセプトの「PARK MIND」を体現するように、sequence MIYASHITA PARKでは公園のように誰もがリラックスできる場所として、訪れた人が忙しい時間から解放された気分になれる心地よい空間と時間を提供します。
総客室数は240室、最大宿泊可能人数は499人で、シンプルながらも豊かな空間に仕上がっているのが特徴。客室タイプは、6階の「Bunk(バンクベッドタイプの部屋)」をはじめとして、全室の大きな窓から渋谷の街並みを贅沢に眺められる「Double」と「Twin」、最上階の17階でラグジュアリーに贅沢なひとときを堪能できる「Suite」があります。
「感性にあふれた、東京の部屋」をコンセプトに掲げた客室は、家具・家電ともにシンプルでほっと落ち着く親しみやすいデザインです。
また、4階には渋谷区立宮下公園につながる形で誰でも利用できるオープンなフロアがあり、カフェ&バーとホテルのロビーラウンジが一体化しています。公園や客室に持ち込んで楽しめるフードやドリンクアイテムが手に入る場所となっており、宿泊しなくても利用が可能です。
5階にはレストラン&バーがあり、渋谷の街並みと宮下公園を眼下にまったりと食事ができるスペースです。様々なメニューの朝食は五感で楽しめるのが魅力で、こちらも宿泊者以外の方でも利用できます。
そして最上階である18階には、「SOAK」というルーフトップバー&レストランが営業。非日常感満載な夜を過ごすことができ、しっとりとした大人の雰囲気に触れられます。
編集部訪問レビュー
2022/11/9 Wed.
平日夕方にミヤシタパークに到着!だいぶ暗い時間帯でしたが、若い年齢層の方がたくさんいらっしゃいました!👀
日々進化し続けるミヤシタパークは、行くたびに新しい発見があります。
お洒落な雑貨やカフェが揃っているので楽しいですね〜!
前はここにスムージーのお店があった気がしますが、変わっていました!
どれも初めてみるお店です!
「THE MATCHA TOKYO」は抹茶好きにはたまらないカフェ!新宿、表参道にもあります。
平日であれば並ばずに入店できそうです。
編集部が一番驚いたのは、「キットカット ショコラトリー」が営業終了していたこと・・・!
賑わっていたイメージがあったので残念です。
でも、この場所に次は何ができるのか楽しみですね!
ミヤシタパークのここの階段で写真を撮る方が多い気がします!
これはiPhoneの広角カメラで撮影しているのですが、いい感じに撮れました〜^^
友人とスタイルアップできる写真を撮るのも良さそうですよね!
そして、「渋谷横丁」は夕方から段々と賑わってきます。
様々な料理が楽しめるのが魅力的ですね!
一人で飲みにきている方もいらっしゃいましたよ!
施設情報
ミヤシタパーク
【営業時間】店舗・施設による
【定休日】年中無休
【住所】
南街区:東京都渋谷区渋谷1丁目26
北街区:東京都渋谷区神宮前6丁目20
【問い合わせ先】公式ホームページはこちら
アクセス情報
電車で行く場合
- JR 山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ半蔵門線・銀座線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線「渋谷」駅から徒歩3分ほど
バスで行く場合
- 都営バス「宮下公園」またはハチ公バス「宮下公園前」下車徒歩1分
よくある質問Q&A
- 駐車場はありますか?
-
ミヤシタパークには、南街区駐車場(97台)と北街区駐車場(278台)2つの駐車場があります。バイクや自転車で訪れる場合は、時間貸しの駐バイク場と駐輪場の利用が可能です。
- ショッピングや食事のほかにどんな楽しみ方がありますか?
-
ミヤシタパークの目玉は公園やグルメ、商業施設ですが、北街区の1~3階のナイトエンターテインメント施設「or」にもぜひ注目してみてください。cafe & music barとart gallery、clubが一体化した複合型エンターテインメント施設で、DJのパフォーマンスやアーティストによる演奏を楽しめます。
翌日の朝5時まで営業しているため、週末の仕事終わりなどは、ふらっと訪れてクラブで音楽を聴きながら過ごすのも良いでしょう。