国営昭和記念公園とは?
国営昭和記念公園は、1983年、昭和天皇御在位50年を記念して開園した、東京都立川市と昭島市にまたがる国営公園です。約180ヘクタール、東京ドームがおよそ40個も入るという広大な敷地を誇る公園には季節の花々や緑があふれていて、自然の中でのスポーツやレジャーが楽しめます。
JRやモノレールなどを使って、都心から気軽にアクセスできる立地の良さも魅力で、老若男女問わず、地元の人や都民をはじめ観光客からも多く親しまれる人気のスポットです。
事前に入り口をチェック
昭和記念公園は敷地が広大であることから、入口もたくさんあります。できることなら園内の目的地に近い入り口から入場したいですよね。小さなお子さんと一緒の場合やシニア世代の方ならなおさらかもしれません。
ここでは、JR、モノレールの各駅から最寄りの入り口と駅からの所要時間、駐車場の有無、そして、それぞれの入り口に近い園内施設をまとめました。訪れる際の交通手段によっても入り口は変わりますので、参考にして、効率よくアクセスしてみてください。
あけぼの口
- 【アクセス】JR中央線「立川駅」より徒歩10分、多摩都市モノレール「立川北駅」より徒歩8分
- 【近い施設】総合案内所(カフェあり)、ゆめひろば
立川口
- 【アクセス】JR中央線「立川駅」より徒歩15分、多摩都市モノレール「立川北駅」より徒歩13分、駐車場あり
- 【近い施設】花みどり文化センター、ゆめひろば、ドッグラン、カナール、レンタサイクル
高松口
- 【アクセス】多摩都市モノレール「高松駅」より徒歩9分
- 【近い施設】ゆめひろば
記念館口
- 【近い施設】昭和天皇記念館
西立川口
- 【アクセス】JR青梅線「西立川駅」より徒歩2分、駐車場あり
- 【近い施設】水鳥の池、ボートハウス、レンタサイクル、レインボープール
昭島口
- 【アクセス】JR青梅線「東中神駅」より徒歩10分
- 【近い施設】水あそび広場、レインボープール、スポーツエリア、バーベキューガーデン、渓流広場、みんなの原っぱ
玉川上水口
- 【アクセス】西武拝島線「武蔵砂川駅」より徒歩25分
- 【近い施設】森の家、こどもの森、トンボの湿地、日本庭園
砂川口
- 【アクセス】西武拝島線「武蔵砂川駅」より徒歩20分、駐車場あり
- 【近い施設】レンタサイクル、花の丘、こもれびの里
四季折々のイベントがある
自然豊かな昭和記念公園では、その季節に合わせて様々なイベントが開催されています。ここではイベントの一部をご紹介します。開催は状況や天候によって中止・延期等、変更の場合もありますので、詳細や最新情報は公式ホームページにてご確認の上、お出かけください。
春:フラワーフェスティバル
春は園内では次々といろんな花が咲き誇り、1年でも特に華やかな季節です。「フラワーフェスティバル」は例年3月下旬から5月下旬にかけて開催されます。イベントは約1,500本の桜の開花とともにスタートします。「桜の園」は桜の木も大きく、人の目線まで枝が長く枝垂れた形のものもあり、園内でも特に人気のお花見スポットです。
4月中旬ごろにはチューリップが見ごろを迎えます。渓流がゆるやかに流れる「渓流広場」では、色とりどりの満開のチューリップが水辺に咲く美しい景色が見られます。4月下旬ごろには青いネモフィラの可憐な花が一斉に咲くころも見ごたえがあります。そして5月には180万本の赤いシャーレーポピーが「花の丘」に咲きみだれ、イベントの幕を閉じます。
期間中は桜のライトアップや体験教室、緑のフィールドコンサートなど、様々なイベントが開催されます。花が咲き乱れる園内のフォトジェニックスポットで写真を撮って、フォトコンテストに応募してみるのもいいですね。
夏:立川まつり国営昭和記念公園花火大会
例年7月になると大規模な花火大会「立川まつり国営昭和記念公園花火大会」が開催されます。当日は有料観覧席も設けられて、間近に花火を見ることもできます。夏の夜を彩る花火をひと目見ようと園内はもちろん外周でも多くの人で賑わいます。
秋:コスモスまつり
秋になると園内では花の丘や原っぱ東花畑、原っぱ西花畑を中心に、ピンクをはじめとする色とりどりのコスモスが咲きます。毎年植えられるコスモスの本数は首都圏最大規模級ともいわれていて、圧巻の美しさです。
秋:秋の夜散歩(あきのよさんぽ)
11月に入り、公園内のモミジやイチョウが色づく時期になると夜のライトアップイベント「秋の夜散歩(あきのよさんぽ)」が開催されます。日本庭園やうんどう広場にある「かたらいのイチョウ並木」がライトアップされる様子は、昼間とはまた違い、とても幻想的です。
見どころ
家族や仲間と遊ぶ!
こどもの森
「こどもの森」は、子どもたち自身が自由に遊び方をみつけたり、自然を肌で感じたり、面白く不思議な体験ができるなど、普通の公園や遊園地とは一味違った遊びができる、子どもたちのための広場です。エリア内にはアスレチックのほか、ちょっと変わった遊具や、工作ができる工房など、施設が盛りだくさん。次の4つは特におすすめです。
- 雲の海:白いドーム型のトランポリンがまるで雲のように広がっています。ふわふわと弾む感覚が独特で、ずっと遊んでいたくなるような楽しさです。こちらを利用できるのは中学生以下のみとなっています。
- 木工房:公園で剪定した枝、竹、マツカサといった自然素材を使って工作ができます。土日祝日には工作指導ボランティアによる体験イベントなども開催しています。工房内に入れるのは子どもだけとなっているので、子どもたちの自主性を育むのにもピッタリです。作るものに合わせて道具を貸し出してもらえます。
- 森の家:こどもの森のほぼ中央にある施設で、こどもの森のことは、ここで何でも教えてもらえます。休憩するのにもちょうどよく、救護室もあるので安心です。更には昔懐かしい駄菓子が並ぶ駄菓子屋さんもあって、子どもはもちろん大人も楽しめます。こどもの森は広いエリアなので、ここをあらかじめ待ち合わせ場所と決めておくのもおすすめです。
- 虹のハンモック:日本一の大きさのハンモックで、寝転んだり飛び跳ねたりと思い思い自由に遊べます。こちらは小学生以下のみ利用できます。
ほかにも、大きな石の渓谷を進む「石の谷」や、真っ白な霧が決まった時間に立ち込める「霧の森」、大きなドラゴンが口を開けて待ち構えている「ドラゴンの砂山」、こどもの森を一望できる「太陽のピラミッド」など、まるで物語の中に迷い込んだような感覚で楽しめるスポットもあります。
トンボの湿地
こどもの森の近く、みんなの原っぱの北西側には、武蔵野の自然を残すため人工的に作られた「トンボの湿地」が広がっています。湿地の中に木道が渡されていて、探検気分で散策が楽しめます。
トンボの幼虫である「ヤゴ」をはじめアメンボ、ミズスマシ、オタマジャクシなど、さまざまな水辺の生き物が生息しています。ヤゴが成虫になるシーズンには、ギンヤンマやチョウトンボ、アキアカネといったトンボが飛び交う姿も見られます。好奇心旺盛な子どもたちと一緒に小さな生き物たちを見つけて、じっくり観察するのもいいですね。
レインボープール
首都圏最大級の総面積を誇る屋外レジャープール。9つのプールがそろい、日差しを浴びながら暑い夏をおもいっきり満喫できます。2021年の夏は水あそび広場等の限定開放(完全予約制)。お出かけの際は公式サイトにてご確認ください。
自然の中で思い切り体を動かす
スポーツエリア
「スポーツエリア」では、本格的にスポーツが楽しめます。屋外のフットサルコートや3on3用コートがあるほか、ペタンク、クロッケー、ローンボールズ、ホースシューズといった、日本ではちょっと珍しいニュースポーツにも挑戦できます。それぞれの競技に必要なボールなどのレンタルもあるので、気軽にチャレンジしてみましょう。
また、3・7・8月を除く毎月第3日曜日には、「ニュースポーツ体験DAY」も開催されています。スポーツボランティアの方たちにそれぞれの競技のルールやプレー方法、コツなどを教えてもらいながら、気軽に体験ができます。どんな競技なのか気になる方、チャレンジしてみたい方はぜひチェックしてみてください。
ボートハウス
西立川口を入ってすぐの場所に広がる「水鳥の池」。水辺には植物が茂り、また浮島や中の島もあって、その名の通り水鳥が多くみられます。天気が良ければ、池のほとりにある「ボートハウス」でボートを借りて、水上散歩を楽しむのもおすすめです。
ペダルを漕いで進む2人乗りの「サイクルボート」と手で漕ぐ3人乗りの「ローボート」があります。体を動かしながら池の上で、心地よい時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
【施設名】ボートハウス
【営業期間】
- 3月の第2土曜日~11月の開園日
- 12月~3月の第1日曜日:土日祝日のみ ※3月1日が日曜日の場合は、第2日曜日まで
【営業時間】9:30〜閉園30分前まで(最終貸出しは閉園1時間前まで)
【料金】
- ローボート(3人乗り):60分以内700円 ※5分以降の超過をした場合、超過30分毎に300円
- サイクルボート(2人乗り):30分以内700円 ※5分以降の超過をした場合、超過30分毎に700円
レンタサイクル
歩いての園内散策もいいですが、サイクリングを楽しみながら公園を見て回るのもいいですね。園内には総延長14キロメートルのサイクリングコースが整備されています。また、立川口、西立川口、砂川口の3ヵ所には「サイクルセンター」もあって、自転車の貸し出しを行なっています。
子ども用、大人用のカゴ付き自転車やマウンテンバイク、小さな子どもを乗せられる子供乗せ自転車(前乗せ・後ろ乗せ)など種類も豊富です。2人で漕ぐタンデム自転車はカップルにもピッタリ。立川口サイクルセンターでは一輪車の貸し出しもあります。
【施設名】サイクルセンター(立川口・西立川口・砂川口)
【営業時間】9:30〜閉園1時間前まで
【料金】
- 大人(15歳以上):3時間420円 ※延長30分毎に70円
- 小人(中学生以下):3時間260円 ※延長30分毎に30円
【公式サイト】https://www.showakinen-koen.jp/facility/facility_rental/
公園で開放的なランチを楽しむ
バーベキューガーデン
園内の自然に囲まれてアウトドア気分を満喫したいのであれば、「バーベキューガーデン」で気軽にバーベキューを楽しんではいかがでしょう。食材と器材がセットになったプランとなっているので、手ぶらで訪れても安心です。食材の肉やシーフード、野菜などは下準備されていて、終わった後のゴミの引き取りもしてもらえます(有料)。
小学生以下のお子さん向けの「キッズセット」もあります。また、日差しが強い時期にはテントの貸し出しもあります。ペット同伴が可能なのが嬉しいですね。家族やカップル、仲間たちと開放的な雰囲気の中、バーベキューランチを楽しみましょう。春にはお花見バーベキューもおすすめです。公式サイトにてご予約の上お出かけください。
【施設名】バーベキューガーデン
【営業時間】10:00〜16:00 ※利用時間は最大2時間まで
※1テント(区画)4名までの完全予約制(2022年4月現在)
【予約・問い合わせ先】バーベキューガーデン 公式ホームページはこちら
ふれあい広場レストラン
立川口から入るとすぐに広大な芝生の中に大きな木が点々と生えている「ふれあい広場」があります。その目の前にあるのが大きな屋根が目印の「ふれあい広場レストラン」です。店内は広く清潔感のある快適な空間となっていて、緑を眺めながらのランチができます。
メニューは洋食が中心となっていて、特に人気なのは「窯焼きピッツァ」。ほかにもスパゲティーやカレーライスなどもあります。お食事以外にコーヒーか紅茶とセットになったスイーツメニューも。公園散策の休憩スポットとしてもピッタリです。
【店舗名】ふれあい広場レストラン
【営業時間】
- 3月1日 〜 10月31日:11:00〜16:00
- 11月1日 〜2月末日:9:30〜16:00
※ラストオーダーは閉店30分前まで
自然と文化を楽しむ
浮游の庭(花みどり文化センター)
「花みどり文化センター」は、みどりの文化ゾーンのメイン施設です。「緑の文化」をテーマにしたさまざまな展示や研修交流、体験、情報発信の場として、多目的に利用できるような施設です。緑を愛した昭和天皇ゆかりの資料などが見学できる「昭和天皇記念館」もあります。
センターを訪れたら、ぜひ屋上まで足を運んでみましょう。そこには緑豊かな庭園「浮游の庭」が。建物の屋上でありながら、大きな木が育ち、季節の花々が咲き、水辺もあります。センター南側に広がる「そよぎの丘」からそのまま地続きになっている構造も特徴的。遠くからセンターを眺めると、まるで建物が丘に埋め込まれているような、不思議な雰囲気です。
日本庭園
「みんなの原っぱ」の北側には「日本庭園」があります。昭和記念公園は芝生が広がりスポーツやレジャーなど活発に楽しむ場所というイメージかもしれませんが、こちらでは静かで落ち着いた和の情緒が感じられます。大きな池の周りに散策路が整備された池泉回遊式の庭園には、日本建築が点在しています。
6ヘクタールという広大な日本庭園には日本の四季の変化を肌で感じることができるよう、季節の木花が数多く植栽されていて、季節ごとに違った表情が見られます。
- 早春:ウメ、日本スイセン、山菜など
- 春:桜、スイセン、ボタン、ツツジ、ヤマブキなど
- 初夏:アジサイ、花ショウブ、シャガなど
- 夏:金糸梅、甘草など
- 秋:ハギ、紫式部、モミジなど
池の西側にある「歓楓亭(かんふうてい)」は、日本の伝統的な建築技術の数寄屋造りの建物です。こちらではお抹茶とお菓子のセット(※有料)を味わいながら、周りの景色を眺めて一休みすることもできます。また、日本文化に触れられる体験プログラムなども開催されています。
歓楓亭の近くには「盆栽苑」があります。全国各地の盆栽愛好家の方たちから寄贈された盆栽はどれも素晴らしく、見応え十分です。盆栽の作られる過程を紹介する学習コーナーもあります。
【施設名】歓楓亭
【開催時間】
- 3月~10月:9:30〜16:00
- 11月~2月:9:30〜15:30
※4月~9月の土日祝日は17:00まで
【料金】一服 610円(お菓子とお抹茶のセット)
※一服の最終受付は終了時間の30分前まで
こもれびの里
「こもれびの里」は昭和30年代の武蔵野の農村風景を再現したエリアです。のどかな景色の中、当時の暮らしの知恵を学んだり、昔ながらの年中行事を紹介する展示や講話など、様々なイベントや活動も行われています。親子一緒に昔の人たちの自然に対する考え方や暮らしぶりを学ぶのもいいですね。
- 農業体験:じゃがいも掘り、さつまいも掘り、田植え、稲刈りなど
- 伝統食体験:うどん・そば作り
- 炭焼き体験:お花炭体験、竹炭焼体験など
【施設名】こもれびの里
【営業時間】
- 3月~10月:9:30〜17:00(農家エリアは10:00~16:00)
- 11月~2月:9:30〜16:30(農家エリアは10:00~15:30)
※農家エリアは毎週月曜日休園(月曜日が休日の場合、翌日の平日)
【料金】体験内容によって異なる
施設情報
国営昭和記念公園
【営業時間】
- 3月~10月:9:30〜17:00
- 11月~2月:9:30〜16:30
- 4月~9月の土日祝日:9:30〜18:00
※状況、時期、イベントなどによって変更あり
【休園日】
- 年末年始(12月31日、1月1日)
- 2月の第4月曜日とその翌日
【入園料】
- 大人(15歳以上):450円
- 小人(小中学生):無料
- シルバー(65歳以上):210円
※その他、各種割引やセット券、年間パスポートなどあり
【住所】東京都立川市緑町3173(国営昭和記念公園管理センター)
【TEL】042-528-1751
【問い合わせ先】国営昭和記念公園 公式ホームページはこちら
駐車場情報
立川口、西立川口、砂川口の3ヵ所に駐車場がります。
【営業時間】公園の開園時間内
【駐車料金】
- 普通車:840円
- 原付・自動二輪車:260円
※1日(公園の開園時間内)の料金です。
※開園時間外の停め置きはできませんので、ご注意ください。
アクセス情報
電車で行く場合
- あけぼの口:JR中央線「立川駅」から徒歩約10分、多摩都市モノレール「立川北駅」から徒歩約8分
- 立川口:JR中央線「立川駅」から徒歩約15分、多摩都市モノレール「立川北駅」から徒歩約13分
- 西立川口:JR青梅線「西立川駅」から徒歩約2分
- 昭島口:JR青梅線「東中神駅」から徒歩約10分
- 玉川上水口:西武拝島線「武蔵砂川駅」から徒歩約25分
- 砂川口:西武拝島線「武蔵砂川駅」から徒歩約20分
車で行く場合
- 中央自動車道「国立府中I.C」から約8km
よくある質問
- ペット同伴での入園できますか?
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それぞれの入口にて「ペット同伴誓約書」を記入、提出すれば入園可能です(書類にはリードやケージを利用し、フンの始末などのマナーを守ることなど、公園内でルールを遵守する旨が記載されています)。その場合、ペットの入園料は無料です。ただし、日本庭園やレストラン等の建物内には介助犬以外は入れないのでご注意ください。
- 園内には徒歩以外の移動方法はありますか?
-
以下のような移動方法があります。
- レンタサイクル:立川口・西立川口・砂川口のサイクリングセンターでレンタル可能。自転車を持ち込むこともできます。
- パークトレイン:汽車型の園内バス
【通常料金】大人(15才以上):310円、小人(4才以上中学生以下):160円
※1回乗車のみ、途中下車無効
※その他、1日フリーパス券などあり
- 園内の植物や昆虫を採っても大丈夫ですか?
-
園内では動植物を保護しているため、採取はできません。