デジタルアートミュージアムお台場とは?
美術館といえば、順路が指定されていたり、館内マップやガイドブックが用意されていたりなど、何かとルールが存在するのが一般的。また、作品に触れることが禁止されているなど、ただ観て鑑賞するのが定番のスタイルでしょう。
ですが、今回の「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」はまったくの別物。従来のミュージアムとは異なる、新感覚のミュージアムです。
順路の指定はなく自由に動き回ることができ、館内マップやガイドブックもありません。作品に触れることもOKで、さらに飛んだり跳ねたりすることも。
アート作品の展示とは違い、ミュージアム全体がまるでひとつの作品のように、境界なく続いているのが特徴です。部屋を移動するごとに変わる作品の数々からは、アートが一カ所にとどまることなく動き回っていることを感じられるでしょう。
思わず息をのむような美しい映像の数々は、色彩豊かで先進的。刺激的な空間は、何時間いても飽きることありません。追いかけたり触れたりしながら、アートと触れ合うことで新しい体験をできます。
鑑賞している私達も作品の一部として参加できるのがうれしいポイント。実際に目で見て触れながら、子どもも大人も思う存分アートの世界を感じてみてはいかがでしょうか。
見どころ
花と人の森、埋もれ失いそして生まれる/Flower Forest
訪れる時間によって観れる景色が変わる、Flower Forestエリア。暗闇の中を音楽に導かれながら歩いていくと、大きなデジタルアートの空間へたどり着きます。
あまりの美しさに圧倒され、その場に立ち尽くしてしまうほどの衝撃。一歩足を踏み入れると非現実な世界が広がり、未知の世界へ迷い込んだかのような感覚に陥ります。
壁や床一面に「ひまわり畑」が広がり、蝶々が飛んだり色鮮やかな花びらが舞ったり。何処からともなく流れて来た水や、涼しげに吹く風、そして揺れる木々たちなど、夢の中にいるような映像が館内全体を包み込みます。
見事な程にフォトジェニックな空間は、どの角度から撮ってもSNS映えが抜群です。ここでは、写真撮影に夢中になること間違いありません。
寝転んだり床に座ったり、お気に入りのポーズをとったり、ここでは個々人がさまざまなスタイルで写真を撮影しています。
広い館内を自由に歩き回りながら、目に飛び込んでくる美しい映像をぜひ堪能してみてください。「光」「音」「映像」の感動体験を、時間を忘れて満喫しましょう。
呼応するランプの森 – ワンストローク
フランスで展示され、話題になった「呼応するランプの森」。1階フロアから階段を登り、中2階にあたる場所にあります。
ランプが無数に広がったマジックミラーの空間は、まるでディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」の名シーンのようです。あまりにも感動的な光景で、一度観たら忘れられません。
ランプの近くでしばらく立ち止まっていると、近くのランプが強く輝き、音色が響くのがユニーク。ランプの光がまだ別のランプへと伝達し、次々が連鎖するように音色を鳴らします。
無数のランプが順々に光り出す光景はとにかく幻想的。人気エリアのため入場するのに並ぶ可能性もありますが、少人数制でゆったりと観れるので焦らず写真撮影をすることも可能です。
また、時間によって色が変わるため、最初に観たランプの色とエリアから出る時に外からみたランプの色が変わっていることも。色によって雰囲気が大きく変わり、何度でも訪れたくなる空間です。
クリスタルワールド/Crystal World
まるで光の世界のような、LEDのライトが無数に天井から吊るされているエリアへ。触れてしまいそうな距離にクリスタルが吊るされ、幻想的な空気に飲み込まれそうになります。
「クリスタルワールド」では、チームラボの専用アプリと連動して遊べます。入り口付近に書かれているダウンロード方法を試し、アプリを起動後にBluetoothと位置情報をセットしてみてください。
画面に出てくる複数のイラスト文字が出てきたら、好きな文字を選択してクリスタルに向かってスワイプしましょう。
すると、その文字に関連する光がクリスタルを伝って変化を見せます。試しに「雨」という文字をクリスタルに向かってスワイプすると、雨がザーザー降っているような光景をクリスタル達が見せてくれました。
自分の意思がアート作品に伝わって変化を見せるというのは、なかなか体験することのできない貴重な経験。作品の一部として参加できる、一体感を得られるエリアです
世界とつながったお絵かき水族館
お絵かき水族館では、自分の書いた絵が水族館の水槽で泳ぐ姿を見ることができます。海の生き物が書かれた用紙とクレヨンが置いてあり、子どもから大人まで誰でも楽しめます。
絵を描いた後は、スキャニングをスタッフの人にしてらもいます。スキャニング完了後は10秒ほどで、水槽の中で自分の描いた絵が泳ぎだします。泳ぎだした絵を追いかけながら、一緒に写真を撮るのも面白いかもしれませんね。
ぼーっと色んな色や形の魚達が泳いでいるのを眺めているだけでも、わくわくとした気持ちになります。実際に「Holidayクラゲ」の絵を描いてみましたが、いかがでしょうか?
運動の森、未来の遊園地
2階フロアにある「運動の森」エリアでは、1階から長い階段を使って移動することになります。もちろん、ただ階段を登るだけではありません。境界がない世界で、移動しながらアートの世界に浸れます。
壁に映し出される映像を追いかければ、長くて辛い階段もいつの間にか登り切っているはず。階段を登って到着した先には、地面が波打つユニークな発想の空間が広がります。
ここでは階段を登る前に靴を貸してくれるので、もしヒールなどの動きにくい靴を履いて来た場合は活用してみてください。靴が変わるだけで、より一層楽しく遊べます。
また「運動の森」へ入ると宇宙空間のような巨大トランポリンがあり、ジャンプするごとに無限に広がる宇宙の不思議さを体感できます。
そのほかにも、彩る鳥の群のエアリアルクライミングや光りと森の3Dボルダリングなど見どころが盛りだくさんです。
アスレチックのような「エアリアルクライミング」は、連なるブランコを綱渡りのように渡る遊び場。壁には無数の鳥の映像がながれる光景が印象的です。
※100cm未満のお子様は保護者の付き添いが必要
手足を上手く使いながらボルダリングのようにゴールへと進む「3Dボルダリング」も、運動好きは注目です。自分で光の色を選んで、その光をタッチしながら移動します。夢中になると、いつの間にかかなり高い所までたどり着いていることも。
※100cm未満のお子様は体験不可です。
大きな「お花の滑り台」の「すべって育てる! フルーツ畑」は、可愛らしい見た目が魅力。かかとをあげて滑るのがコツで、滑った後に花火や花々、果物など光の映像が映し出されます。
赤ちゃんスペースがや小さな子供でも安心して遊べる場所があるので、お子様連れのファミリーも安心してください。
花見台/Flower Deck
フォトジェニックな写真を撮るなら、1階フロアのフラワーフォレストで決まり。少し開けた空間の奥に、幻想的な花見台があり撮影スポットにぴったりです。花見台は斜めに傾いており、家族でわいわいと遊んでいる姿が目に入りました。
花見台のエリアは、和の雰囲気が漂っています。漢字が一文字づつパラパラと舞い降り、その漢字に触れると連想する映像が壁一面に展開します。
例えば「月」という漢字に触ると、うっとりとする月の映像が壁一面に展開。「雷」という漢字に触れると、荒々しい雷の映像が展開します。
また、1階から中2階に上がるスペースも撮影スポットとして利用されています。上から見下ろす、少し変わった目線の写真を収められるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
Black Waves
床に波が反射されて渦巻く姿は、まさに葛飾北斎の「波」と言えるかもしれません。
複数の大きなクッションが空間の中心に置いてあり、そこに寝そべりながらゆったりとリラックスする音楽に身をゆだねられます。
日本らしさが感じられる穏やかで落ち着く和のスペースとなっています。
EN TEA HOUSE 幻花亭/ティーハウス
長時間にわたりミュージアムを巡っていると、疲れとともに喉が乾くこともあるはず。「ティーハウス(EN TEA HOUSE)」は休憩スペースとして利用できるので、美味しいお茶を飲んでみてはいかがでしょうか。
ここでは下記のメニューを注文できます。
水出し茶(ICE)500円
ゆず緑茶(ICE)500円
玉緑茶(HOT)500円
ジャーマンカモミールほうじ茶ラテ(HOT)500円
凍結玉緑茶(玉緑茶のアイスクリーム)セット1,200円
注文と同時にお会計を済ませた後は、コの字のカウンターが並ぶ席へ。畳のような素材のテーブルからは、日本らしさが感じられます。
お茶が注がれた器の中には、美しい花々の映像が広がるのが素敵です。
種類や形を変えながらも、器の中で咲く花々はお茶がなくなるまで咲き誇ります。目の前で展開される芸術的な映像には、きっと心がとても癒やされることでしょう。
施設情報
デジタルアートミュージアムお台場
【住所】〒135-0064 東京都江東区青海1丁目3−8 お台場パレットタウン2階
【営業時間】
- 平日:10:00〜18:00
- 土日祝:9:00〜20:00
※EN TEA HOUSE – 幻花亭は、OPEN1時間後から営業。ラストオーダーは閉館の30分前です。
※お絵かきファクトリーは、施設開館1時間後から営業です。
※最終入館は閉館の1時間前です。
※営業時間はシーズンによって異なります。
【休館日】第2・第4火曜日
営業時間・休館日はシーズンによって異なります。
【問い合わせ先】公式ホームページはこちら
【料金】
エントランスパス(時間指定なし)
大人 高校生以上:3,200円
小人 中学生以下:1,000円
障がい者割引:1,600円
※手帳をお持ちの本人/同伴者1名まで。1人1枚必要
アクセス情報
電車で行く場合
- りんかい線:「東京テレポート駅」出口Aより徒歩約5分
- 新交通ゆりかもめ:「青海駅」北口より約徒歩約3分
【ご注意】パレットタウンの開発事業の一部進捗に伴い、最寄駅(東京テレポート駅・青海駅)からのアクセスルートが、変更となります。詳しくはこちらでご確認ください。
車で行く場合
- 首都高速「臨海副都心出口」から5分
- 首都高速「臨海副都心出口」で降りて、「お台場中央」交差点を右折、二つ目の信号「青海1」交差点を左折すると左側にパーキングの入り口表示があります。
タクシーで行く場合
- 新交通ゆりかもめ 青海駅にて下車 徒歩5分
※上記いずれかから、MEGA WEBを通り、パレットタウン大観覧車下です。
よくある質問
- ベビーカーで館内を巡れますか?
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ベビーカーでの入館はできかねるため、荷物置場をご利用ください。
- 館内は階段が多いそうですが、車いすの利用は大丈夫ですか?
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車いすでの入場は可能ですが、安全管理上の観点から入場・体験できない作品(主に運動の森やランプの森)があります。
- 館内での飲食はできますか?
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館内でのアメ・ガムを含む飲食は禁止されています。飲み物を摂取したい場合は、館内の休憩所で可能です。館内にはティーハウスがあるので、そこを利用するのが良いでしょう。
- コインロッカーは利用できますか?
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料金返却式の100円のコインロッカーがあるので、そちらをご利用ください。
- 授乳室はありますか?
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「チームラボアスレチックス 運動の森」近くにあります。