韓国のローカルグルメが集結しているスポット「広蔵(カンジャン)市場」。屋台や食堂ではユッケや麻薬キンパ、ビビンバなど、おいしいグルメがお手頃価格でいただけます。今回はそんな広蔵市場の楽しみ方をまとめました。
広蔵(カンジャン)市場ってどんなところ?
広蔵市場は韓国で100年以上の歴史をもつ伝統市場で、地元の人だけでなく、観光客も多く訪れる活気あるスポットです。日本語では「広蔵市場 광장시장」=「カンジャンシジャン」や「クァンジャンシジャン」と読まれています。
市場には大きく分けて「食べ物横丁」と「古着市場」の2つのエリアがあります。
- 食べ物横丁…韓国語で먹자골목(モクチャコルモク)。広蔵市場と言えばこの通り!アーケードの中にはびっしりと屋台や飲食店が立ち並んでいます。食べ歩きにもってこいのエリアです。
- 古着市場…韓国語で구제시장(クジェシジャン)。広蔵市場内にある古着の卸売り市場です。日本のものを中心に取り扱っており、全国からバイヤーが仕入れに来る場所です。
食べ物横丁には500円以内で食べられるグルメがたくさんあります。特にピンデトック(緑豆チヂミ)やマンドゥ(餃子)、ポリパッ(麦ご飯のビビンバ)、麻薬キンパ(韓国式のり巻き)、クァベギ(ツイストドーナツ)は外せないグルメたちです!
一方の古着市場はレトロ感ある服や、ビンテージものがお好きな方には外せないエリア。服だけではなく、アクセサリーや帽子、靴、バックなど、様々なアイテムがあります。
広蔵市場へは明洞からは地下鉄で約20分、最寄り駅の鐘路5街(チョンノオガ)駅からは徒歩で約2分とアクセスも良好です。お店によって違いはありますが、朝は9時ごろ〜夜は23時ごろまで開いているので、旅行中の1食に訪れてみてはいかがでしょうか。
みどころ
広蔵市場の食べ物横丁でローカルグルメを堪能!
広蔵市場で外せない名物グルメ
広蔵市場に来たら、まずは韓国ローカルグルメを堪能しましょう!安くておいしい、コスパ抜群のグルメが大集結しているので、必ずお腹を空かせてから訪れてくださいね。
アーケード内には屋台や飲食店が立ち並んでおり、日本人の口にも合うグルメがたくさんあります。どれも外せないものばかりなのですが、特におすすめなグルメを厳選してご紹介します。
【広蔵市場でおすすめの韓国グルメ】
- ピンデトック(緑豆チヂミ)…挽いた緑豆と野菜が入った生地を、揚げ焼きのようにして調理したチヂミ。日本でよく売られているチヂミとは全く違った食感と味わいです。目の前で揚げてくれるので熱々カリカリのピンデトックを味わえます!広蔵市場内にはピンデトックのお店がたくさんありますが、初めて訪れる方にはピンデトック専門店の「スニネピンデトッ」というお店がおすすめです。
- 麻薬キンパ(韓国式のり巻き)…広蔵市場で食べられるキンパは一口サイズ。表面にも塗られたごま油が香ばしく、食べ始めたら止まらないことから「麻薬キンパ」という名前が付けられたそうです。
- ポリパッ(麦ご飯のビビンバ)…日本で“ビビンバ”というと石焼ビビンバのイメージが強いですが、実はこの麦ご飯を使ったビビンバも市場の名物グルメのひとつ。ボウルの中にナムルや味噌をたっぷり入れて、混ぜていただくポリパッはあっさりとした味わいです。
広蔵市場内でその時期の旬の食材を使ったポリパッを食べるなら、「ウォンジョッサルポリパッ」がおすすめ。メディアにもよく取り上げられる人気のお店です。
- マンドゥ(餃子)…皮はもっちりしていて、お肉たっぷりの餃子も広蔵市場で外せないグルメのひとつ。ほとんどのお店ではキムチ入りとノーマルの2種類が用意されています。辛いのがお好きな方はぜひキムチマンドゥに挑戦してみてください。もっとがっつり食べたい方には、マンドゥ入りカルグクス(韓国式うどん)もおすすめです!
- トッポッキ(韓国式おもち)…市場の代表グルメと言えばトッポッキ。もちろん広蔵市場のお店でもお鍋で熱々に煮込んだトッポッキが味わえます。「韓国に来てまだトッポッキを食べていない!」という方は、広蔵市場のお店で味わいましょう。トッポッキがあるお店には韓国式おでんも一緒に並んでいる場合も多いので、ぜひ一緒に楽しんでみてください。
お昼ご飯や夜ご飯の時間になると、アーケード内は人でいっぱいになります。なるべく人混みを避けたい方は、ご飯タイムを外した10時〜11時台、16時〜17時台に訪れるのがおすすめです。
広蔵市場のユッケ通り
今は日本で楽しむことが難しくなったユッケですが、ここ広蔵市場では新鮮なユッケが味わえます。ユッケ好きの方は、広蔵市場の中にある「ユッケ通り」を訪れてみましょう。
ユッケ通りはユッケ専門店が集まるエリアのことで、各店舗で毎日新鮮なユッケを調理して提供しています。特製のごま油のタレにつけていただく新鮮なユッケやレバー、センマイは絶品です!
通りに入ると左右にたくさんの専門店が現れますが、なかでもおすすめなのがミシュランガイドソウルにも掲載されている「プチョンユッケ」。脂身が少なく、あっさりいただけるユッケは観光客にも大人気で、店内には英語や日本語のメニューも用意されています。
ユッケがごはんの上にたっぷりのった「ユッケビビンバ」や、活きテナガダコとユッケをのりで巻いていただく「ユッタンイ」など、広蔵市場を訪れた際はぜひ新鮮なユッケを使った料理を味わってみてください。
お惣菜をテイクアウトしてホテルで乾杯
広蔵市場は各店舗の前に並べられている椅子で食べるのも良し、テイクアウトして公園やホテルで食べるのも良しです。夜ご飯をゆっくり楽しみたい方は、市場でおかずをテイクアウトしてホテルや漢江(ハンガン)の近くで食べるのも良いでしょう。
購入したものを持ち帰りたいときは、店員さんへ「가지고 갈게요 カジゴ カルッケヨ(持ち帰ります)」「포장해주세요 ポジャンヘジュセヨ(持ち帰り用に包んでください)」と伝えたらOK。
広蔵市場のおいしい韓国グルメと、コンビニで買ったビールやジュースで乾杯!旅の良い思い出になること間違いありません。
古着好きの方は卸売り市場でショッピングも
実は広蔵市場はグルメだけでなく、古着も有名な市場。全国の古着バイヤーが仕入れに集まってくるスポットでもあります。この古着市場は韓国語で구제시장(クジェシジャン)と呼ばれており、各店舗には洋服や靴、バックなど様々なアイテムが並んでいます。
かなりの店舗数が卸売り市場内に入店していますが、通路が狭く、道に迷いやすいため、気になったお店は看板を見て名前を覚えておきましょう。また、「支払いは現金のみ」で、日本語ができない、値札がついていないといったお店も多いです。事前に現金を準備し、市場内では翻訳アプリを使ったり、「이거 얼마예요? イゴオルマエヨ?(これはいくらですか)」と値段を確認したりする必要があります。
洋服の大半は日本から仕入れたものが多いそうですが、広蔵市場でしか見つけられないアイテムに出会えるかもしれません。古着好きの方はグルメと一緒に、古着ショッピングも楽しんでみてください。
アクセス
最寄り駅:地下鉄5号線 鐘路5街(チョンノオガ)駅
アクセス方法:鐘路5街駅8番出口より徒歩約3分
明洞駅からは地下鉄で約20分、130円ほどでアクセスできます。
よくある質問
広蔵市場内でクレジットカードは使える?両替所は?
韓国の市場のほとんどは、クレジットカードの利用不可・現金のみです。広蔵市場も支払いは基本現金です。
広蔵市場内には両替所がないため、明洞駅やソウル駅周辺であらかじめ両替してから訪れることをおすすめします。
韓国語ができなくても楽しめる?
広蔵市場は海外の観光客にも人気のスポットなので、英語や日本語のメニューが用意されているお店も多いです。店員さんも観光客の対応になれているので、韓国語が全く分からなくても過度に心配する必要はないでしょう。
さらに市場を楽しむためにも、お持ちのスマホに翻訳アプリなどをダウンロードしておくと安心です。
※2022年5月時点