江ノ島とは？
神奈川県藤沢市の海岸沿いに突き出たようにある小さな島「江ノ島」。島の真ん中にある展望灯台「江の島シーキャンドル」が島のシンボル的存在です。対岸の海岸線から望むと、シーキャンドルが建つ江ノ島のシルエットが美しく印象的です。
対岸と江ノ島とは車道と歩道それぞれの橋で繋がっていて、徒歩でも約5分程度で着くことができます。
天女が作ったという伝説もある江ノ島。島内にある「江島神社」には弁財天が祀られています。江戸時代に入ると、弁財天信仰が庶民に広がり、それとともに江ノ島を訪れる弁財天詣が流行しました。これが江ノ島の観光地としてのはじまりといわれています。
1929（昭和4）年には小田急江ノ島線が開通、既に開通していた江ノ電と合わせて鎌倉方面との行き来も便利になるなど、観光地としてさらに発展していきます。その後、サムエル・コッキング苑の前身である「江の島植物園」や「江ノ島水族館」などの観光スポットがオープン。首都圏からも短時間で出かけることができる人気観光地として、たくさんの人々が訪れるようになりました。
島内には恋人同士で訪れるのにもぴったりのデートスポット、ドラマや映画のロケ地としてもたびたび登場するスポットも点在するなど、見どころがたくさんです。近年は、おしゃれなレストランやカフェもオープンし、若者たちも多く訪れる場所となっています。
観光の島でありながら住居があり、およそ300人近くの人が暮らしています。散策途中には、島にくらす猫たちとも出会うことができるかもしれません。江ノ島が目の前の片瀬海岸は、夏になると海水浴場として海の家も開かれ、毎年多くの海水浴客でにぎわうレジャースポットとして人気です。
見どころ
江ノ島の定番スポットでデートを満喫
古くからデートスポットとして人気がある江ノ島は、映画やドラマなどのデートシーンでも多く使われる、雰囲気の良いエリアです。弁天橋を通って江ノ島に到着すると、そのまま江島神社に向かう「弁財天仲見世通り」が続いています。
通りにはお土産店や老舗の食事処、喫茶店などが並び、情緒あふれるレトロな雰囲気です。近年は周辺にカフェなども開店しています。賑わいのある通りを散策しながら、食べ歩きも楽しめます。
「江島神社（えのしまじんじゃ）」は島の中心的存在です。朱の鳥居をくぐって石段を登った「辺津宮（へつみや）」では、芸能や音楽が上達するご利益があるといわれ、裸弁財天として有名な「妙音弁財天」の美しい姿が拝めます。水の神様、幸福や金運の神様でもある江島神社の弁財天は、安芸の宮島（広島県）、近江の竹生島（滋賀県）とともに「日本三大弁財天」とも呼ばれ、古くから深い信仰を集めています。
【施設名】江島神社
【受付時間】8:30～17:00
【問い合わせ先】江島神社 公式ホームページはこちら
「江の島サムエル・コッキング苑」は、南国ムードあふれる有料の植物園。四季の花々と海がコラボした美しい景色が楽しめます。園内には、江ノ島はもちろん湘南のシンボルとも言える、高さ約60メートルの「江の島シーキャンドル」が建っています。展望台も兼ね備えた斬新なスタイルの灯台です。展望台からは360度の大パノラマで相模湾を望む絶景を堪能できます。
同じく園内にある「LON CAFE」は、日本初のフレンチトースト専門店。これまでのフレンチトーストのイメージを覆すような絶品が味わえると常に人気のカフェで、テラス席からのロケーションも抜群です。冬には園内がイルミネーションで輝きます。幻想的な雰囲気の中、ロマンティックなデートを楽しみましょう。
江島神社やサムエル・コッキング苑までは、長い石段が続く坂道となっています。体調や天候に合わせて、また小さいお子さん連れの方などは「エスカー」を利用して、江ノ島頂上部まで楽に快適に登るのもおすすめです（大人360円、小人180円）。
【施設名】江の島シーキャンドル
【営業時間】9:00～20:00 （最終入場 19:30）
【定休日】なし（年中無休）
【入場料】大人1名 500円、小人1名 250円
【施設名】江の島サムエル・コッキング苑
【営業時間】9:00～20:00 （最終入場 19:30）
※サムエル・コッキング苑温室遺構地下室の公開時間は17:00まで
【定休日】なし（年中無休）
【入場料】大人1名 200円、小人1名 100円
【施設名】江の島エスカー
【営業時間】8:50〜19:05
【定休日】なし（年中無休）
【入場料】大人1名 360円、小人1名 180円
※上記3施設の営業時間は、イベント等、状況によって変更される場合があります。また、天候によっては営業中止の場合があります。
【問い合わせ先】江の島シーキャンドル、江の島サムエル・コッキング苑、江の島エスカー 公式ホームページはこちら
【施設名】LON CAFE 湘南江の島本店
【営業時間】平日 11:00〜20:00（L.O 19:30） / 休日 10:00〜21:00（L.O 20:30）
※状況によって変更の場合あり
※別途、サムエル・コッキング苑の入場料がかかります。
【住所】神奈川県藤沢市江の島 2-3-38 江の島サムエル・コッキング苑内
【問い合わせ先】LON CAFE 公式ホームページはこちら
海を望む抜群のロケーションの丘の上にある「龍恋の鐘」は、島に伝わる「天女と五頭龍の恋物語」にちなんで造られました。鐘のそばのフェンスには、恋人たちによって付けられた南京錠や絵馬がたくさん。ぜひ、二人で訪れて伝説にあやかりましょう。
小田急「片瀬江ノ島駅」から片瀬海岸を西側に進むと見えてくるのが「新江ノ島水族館」。大迫力のイルカショーはもちろん、美しいクラゲ、愛らしいペンギン、大水槽など、海の世界を存分に楽しめるしかけがたっぷりの、国内でも有数の大規模水族館です。いきものたちに癒されながらのデートを楽しんでください。
【施設名】新江ノ島水族館
【営業時間】時期により変わる
【入場料（一般）】大人 2,500円、高校生 1,700円、小・中学生 1,200円、幼児（3歳以上） 800円
【住所】神奈川県藤沢市片瀬海岸2-19-1
【問い合わせ先】新江ノ島水族館 公式ホームページはこちら
江ノ島の地のもの『海鮮グルメ』を味わう
海沿いの街を訪れるのであれば、海鮮料理はぜひとも味わいたいグルメではないでしょうか。江ノ島エリアといえば「しらす」が特に有名です。しらす丼をはじめ、さまざまな料理にしらすを使ったものが多いのも特徴的。新鮮な生シラスや釜揚げしらすが味わえるのも江ノ島エリアならではと言えるでしょう。
江ノ島内にある「とびっちょ」は、休日は行列ができるほどの人気店です。生しらすと釜揚げしらすの両方が味わえるメニューや、エビやマグロなどの海鮮がふんだんに乗った丼ものなど、贅沢なメニューが豊富です。ほかにも島内には「食堂いのうえ」、「魚見亭」など、相模湾で穫れた新鮮な海鮮料理が楽しめるお店が点在しています。
江ノ島散策の途中、ちょっとお店に立ち寄って食べるなら「サザエのつぼ焼き」がおすすめ。普段、スーパーなどではなかなかゲットできない新鮮なサザエを味わえるのも江ノ島の魅力です。イカの丸焼きや蟹味噌といった海鮮料理を店先で提供しているお店もあるので、ぜひ気軽に味わってみてください。お酒にもぴったりなので、ビール片手に味わうというのも大人の楽しみ方かもしれません。
江ノ島での食べ歩きグルメの定番といえば「丸焼きたこせんべい」。タコを丸ごとプレスした、カリッと香ばしいおせんべいです。その場でプレスして作っているので、出来立てを味わえるのもいいですね。人の顔よりも大きいサイズのおせんべいを恋人同士、家族や友人たちと分け合って食べるのも楽しいです。
「元祖しらすボール」は、生しらすに豆腐などを合わせた生地をボール状に揚げたもので、磯の香りたっぷりです。一口サイズが食べ歩きにもピッタリ。たこ焼きのような感覚で楽しんでみてください。
【施設名】しらす問屋 とびっちょ 本店
【住所】神奈川県藤沢市江の島1-6-7
【問い合わせ先】しらす問屋 とびっちょ 公式ホームページはこちら
【施設名】食堂いのうえ
【住所】神奈川県藤沢市江の島1-7-5
【問い合わせ先】食堂いのうえ 公式ホームページはこちら
【施設名】魚見亭
【住所】神奈川県藤沢市江の島2-5-7
【問い合わせ先】魚見亭 公式ホームページはこちら
おしゃれカフェでゆったりと過ごす
観光地として人気が高い江ノ島エリアには、おしゃれなカフェやレストランも増えてきています。散策途中に立ち寄って、ゆったりとした時間を過ごしましょう。海を眺めながらランチを楽しむデートもいいですね。
しまカフェ 江のまる
江ノ島内の「しまカフェ 江のまる」は、大正時代の古民家をリノベーションしたカフェです。レトロな雰囲気がおしゃれな空間にはギャラリーも併設されています。しらす丼やマグロ＆アボガド丼のほか、スイーツやコーヒーなどが味わえます。
【施設名】しまカフェ 江のまる
【住所】神奈川県藤沢市江の島2-3-37
ヘミングウェイ 江ノ島本店
片瀬海岸にある「ヘミングウェイ 江ノ島本店」では、江ノ島と海が見える最高のロケーションでの食事が楽しめます。一番人気はスープカレー。バースデープレートは、ベーグルフレンチトーストにメッセージが添えられます。恋人や大切な人へのサプライズにもぴったりの予約限定メニューです。
ほかにも、しらすを使ったパスタなど江ノ島らしいメニューや、海が見えるスペースでのBBQが楽しめるプランもあります。
【施設名】ヘミングウェイ 江ノ島本店
【住所】神奈川県藤沢市片瀬海岸1-12-4 ちょっとヨットビーチマリーナ江ノ島内
【問い合わせ先】ヘミングウェイ 江ノ島本店 公式ホームページはこちら
レジャーや絶景も！江ノ島の海辺の自然を満喫
江ノ島エリアには、思い切り遊び回れる浜辺や岩場のパワースポットなど、多様な海辺の自然を体感できるスポットがあります。夏には海水浴を楽しんだり、季節を問わず浜辺でまったり海を眺めたり、など思い思いに満喫してみてください。
江ノ島の対岸にある「片瀬海岸」は、江ノ島大橋を挟んで東西に分かれています。夏になると浜辺には海の家も設営され、海水浴場として多くの人で賑わいます。夏以外でもマリンスポーツを楽しむ人たちや、足だけ海に浸かったりしている観光客が多くみられます。島内散策の前後に立ち寄って、目の前の海と江ノ島をゆっくり眺めるのもおすすめです。
鎌倉市の稲村ガ崎から江ノ島方面に続く「七里ヶ浜」は、日本の渚100選にも選ばれた、片瀬海岸に比べて落ち着いた雰囲気の海岸です。稲村ガ崎から眺める夕日は格別の美しさで、天気が良ければ海の向こうに江ノ島と富士山、夕日がコラボする絶景も望めます。夕日を眺めながら七里ヶ浜沿いを散歩するのもいいですね。
「稚児ヶ淵」は、江ノ島西南端にある岩場の海岸です。天気が良ければ、目の前に広がる相模湾の先に富士山の姿が見えます。富士山の向こうに沈む夕日の美しさもまた格別で、「かながわの景勝50選」の1つにも数えられる絶景スポットです。
稚児ヶ淵にもほど近い「江の島岩屋」は、長い年月をかけ波によって削られてできた2つの洞窟です。江の島信仰発祥の地で、源頼朝も祈願に訪れたと伝えられています。第一岩屋は遠く富士山の氷穴に通じているとも言われ、第二岩屋には龍神伝説があることからパワースポットとしても人気です。薄暗い洞窟の中での探検気分が楽しめます。岩屋の中から覗くことができる相模湾と富士山の景色も必見です。
施設情報
江ノ島
【住所】〒251-0036 神奈川県藤沢市
アクセス情報
電車で行く場合
- 小田急線「片瀬江ノ島駅」から徒歩約10分
- 江ノ島電鉄「江ノ島駅」から徒歩約15分
- 湘南モノレール「湘南江の島駅」から徒歩約15分
車で行く場合
- 戸塚ICから江の島方面へ約40分
- 厚木ICから江の島方面へ約30分
- 茅ヶ崎海岸ICから江の島方面へ約40分
よくある質問
- 江ノ島観光をするのにお得な周遊チケットはありますか？
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「江の島1Dayパスポート eno=pass（エノパス）」は、島内の観光施設である江の島エスカー、サムエルコッキング苑、シーキャンドル、江の島岩屋を1日何度でも利用できる、お得なフリーパスチケットです。全ての施設を利用した場合、大人だと560円もお得になります。また、島内の飲食店・土産物店など協力店で割引特典もあります。
【料金】大人1,000円／子供500円
【販売場所】藤沢市観光センター、片瀬江の島観光案内所、江の島エスカー１区乗り場
【問い合わせ先】江の島1Dayパスポートについてはこちら - 島内の主要観光地を巡るのにかかる時間は？
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所要時間は約6時間から半日くらいでしょう。江ノ島は坂や階段も多いので、途中、休憩する時間なども考えて余裕を持って計画を立ててください。
