べったら市とは?
「べったら市」とは、毎年10月19日、20日に行われる江戸時代から続くお祭りです。日本橋本町の「宝田恵比寿神社」を中心に、日本橋本町と大伝馬町付近が賑わいます。最寄りは、JR総武線新日本橋駅・東京メトロ日比谷線小伝馬町駅・都営新宿線馬喰横山駅・都営浅草線人形町駅です。
始まりは宝田恵比寿神社の例祭の市と言われています。宝田恵比寿神社には、商売繁昌・家族繁栄・火防の守護神の恵比寿様が祀られており、10月20日に「恵比寿講」というえびす様をお祀りする行事のため、前日の19日から魚や野菜などが売られるようになったそうです。そのため、毎年10月19日、20日に様々な露店が多く軒を連ねるようになりました。
べったら市ではその名の通り「べったら漬け」が販売されています。べったら漬けは塩で下漬けした大根を米麹と砂糖で漬けこんだ漬物で、江戸で人気を博し多く売られるようになったことから、明治ごろから「べったら市」という名で浸透していったそうです!
そんなべったら市ですが、今では地元の方だけでなく、電車を利用して訪れる方がいるほどの東京下町の人気行事となっています。コロナ禍で中止となる年もありましたが、2023年は4年ぶりの完全復活!編集部がべったら市へ行ってきたので、その様子をお届けします。
2023年10月20日の様子
10月20日、17時30頃に行ってみました。夜はまだこれからの時間帯ですが既に混雑しています。入り口や道沿いには提灯がたくさん並んでおり、お祭りのムードを感じてテンションが上がります!
露店の数はなんと約500店舗!お祭りの定番であるりんご飴やイカ焼き、串焼きなどが並んでいるのはもちろん、地元の飲食店も多く出店しているのが魅力です。
べったら漬けは大量に販売されています。お店によって味が異なり、皮なし/皮付きが選べたりするので、試食や購入して食べ比べてみるのも楽しいですよ♪
ここで、行列の屋台を発見。ベビーカステラの「中澤製菓」が出店していました。中澤製菓は門前仲町にあり、常に行列ができているベビーカステラの超人気店です。べったら市でも注目されていますね。
人形町にある「京粕漬魚久」は、べったら市限定で切り落としを800円で販売しており、列ができていました。
さらに行列店が。大正10年より鎌倉ハムを製造している「鎌倉ハム石井商会」です。こちらでは、鎌倉ハムとウィンナーの串焼きのようなものが販売されており、通りがかっただけで食欲をそそられる香りがしました!
巣鴨に店舗を構える「七味唐辛子松宮商店」では、好みで調合してもらえる七味が購入できるとあって人気でした。また、「COMMISSARY NIHONBASHI(カミサリー日本橋)」というお洒落フードコートの目の前では、お花の販売もされていました。
メインとなる「宝田恵比寿神社」の近くになると一気に混雑してきて前がほとんど見えなくなりました。この大きな赤提灯が目印です。
混雑の理由はお参りと御朱印。宝田恵比寿神社は普段は御朱印がなく、べったら市とお正月の1月1日〜7日のみゲットできます。さらに「日本橋べったら市」の文言が入った、限定の御朱印がもらえるのがポイント!かなりレアものになります。
宝田恵比寿神社とともににえびす講を行うのが「椙森神社」。こちらも恵比寿神を祀る神社で、文言入りの御朱印を受け付けています。
見て歩くだけでも楽しく、あっという間に時間が経ちます。18時を過ぎると仕事終わりのサラリーマンなどでさらに混雑となった印象です。当日は駅も混み合うので、時間に余裕を持って楽しみましょう!
2024年の開催も今から楽しみですね!
アクセス
専用駐車場はないため、公共交通機関の利用をお勧めします。
【宝田恵比寿神社まで】
- 東京メトロ日比谷線、都営浅草線 人形町駅 より徒歩11分
- 東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅 より徒歩3分
- JR 新日本橋駅 より徒歩8分
- JR 馬喰町駅 より徒歩9分
- 都営新宿線 馬喰横山駅 より徒歩10分